光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

ギャラリー

管理人が、新宿・渋谷から10km圏内の都心にある自宅付近から撮影した天体写真です。空の条件が良いところで撮ったものには到底かないませんし、管理人の腕も稚拙なものですが「都心からでもこのくらいは撮れるんだ」ということを知ってもらえればと思います。

夏の天体

さそり座やいて座、夏の大三角に代表される夏の夜空には、都心でも簡単に見たり撮れたりできるような「エース級」とも言えるような星雲、星団が目白押しです。お盆の時期など、地方に出かけて都会では見られないような美しい夜空に触れる機会も多いことでしょう。

M71

や座にある球状星団です。星の集中度が非常に緩く、比較的最近まで天文学者の間でも球状星団か散開星団かで意見が割れていたという、曰く付きの天体です。。2024年8月4日撮影。

M56

こと座にある球状星団です。星の集まり方が緩めで明るさも控えめ、かつ見かけの大きさも小さいので少々地味な印象はぬぐえません。2024年8月3日撮影。

M70

いて座にある球状星団です。すぐ隣にあるM70と似たような明るさ、大きさですが、星の集まり方の様子を見比べて見ると面白いかもしれません。2024年8月3日撮影。

M55

いて座にある球状星団です。見かけの大きさは満月の2/3ほどもあり、星の集まり方が緩いので中心部付近まで星が分離して見えてなかなかの眺めです。2024年8月3日撮影。

M54

いて座にある球状星団です。見かけの大きさこそ小さいですが、中心部に猛烈に星が集中している様子は圧巻です。2024年8月3日撮影。

M7

さそり座にある散開星団です。かなり南に偏っていて観測しづらいのですが、明るい星が散らばった様子はなかなか華やかです。2024年8月3日撮影。

M6

さそり座にある散開星団です。すぐ隣にあるM7と比べるといくぶん地味ですが、同じような明るさの星が集まった姿は見ごたえがあります。2024年8月3日撮影。

M69

いて座にある球状星団です。見かけの大きさが小さく見栄えがしませんが、ぽつんと寂しげに輝く様子は、これはこれで味があります。2024年6月14日撮影。

M26

たて座にある散開星団です。同じたて座にある散開星団M11と比べると圧倒的に地味ですが、地味ながらも清楚な美しさがあります。2024年6月14日撮影。

M22

いて座にある見事な球状星団です。全天でも屈指の大きさ&明るさですが、南にやや低いのが惜しいところです。2024年6月14日撮影。

野鴨星団 M11

たて座にある明るく見事な散開星団です。星がみっしりと集合していて、一見するとあたかも球状星団のようです。2024年6月14日撮影。

M18

いて座にある散開星団です。有名なオメガ星雲 M17のすぐ近くにある上、星数も少なくて目立ちませんが、単体で撮ると案外美しいものです。2024年6月13日撮影。

M62

へびつかい座にある球状星団です。星の集中している中心が、星団自身の中心から偏っているのが特徴で、昔の望遠鏡ではまさに彗星と紛らわしかったに違いありません。2024年5月11日撮影。

M28

いて座にある球状星団です。すぐ近くにあるM22と比べると明るさ、大きさともに見劣りしますが、天の川の中にある分、背景が微光星に埋めてくされていて見ごたえがあります。2024年5月11日撮影。

M19

へびつかい座にある球状星団です。明らかに楕円形をしていて、見た目はかなり異質です。実際にこういう歪んだ形をしているのか、星間物質で遮られてこういう形に見えているだけなのかは議論があります。2024年5月11日撮影。

M14

へびつかい座にある球状星団です。わずかに上下に潰されたような形をしていて、文字通り球状のものが多い球状星団の中では変わり種の1つです。2024年5月11日撮影。

M107

へびつかい座にある球状星団です。星の集まり方がかなり緩く、7.9等というカタログの数字以上に暗い印象です。2024年5月10日撮影。

M80

さそり座にある球状星団です。アンタレスの近くにあるM4と比べると、ずっと小型で華やかさに欠けますが、みっちりと星の詰まったその様子はなかなかの見ものです。2024年4月15日撮影。

M102

りゅう座にある系外銀河です。いわゆる「行方不明のメシエ天体」の1つで、おそらくはここで撮影したNGC 5866がM102だろうと言われています。レンズ状銀河ないし渦巻銀河を真横から見た姿です。2024年4月14日撮影。

M39

はくちょう座にある散開星団です。北アメリカ星雲などエース級の天体が居並ぶはくちょう座において地味な点は否めませんが、明るい星が並んで意外と美しいものです。2023年12月17日撮影。

はくちょう座ループ

「網状星雲」の愛称で知られる星雲を含んだ、はくちょう座の超新星残骸です。L-Ultimateフィルターの使用で浮かび上がった、繊細なガスの流れが見事です。2023年7月16日撮影。

M10

へびつかい座にある球状星団です。見かけの大きさが比較的大きな球状星団で、星がぎっしり密集した様子は見ごたえがあります。2023年5月25日撮影。

亜鈴状星雲 M27

こぎつね座の惑星状星雲M27を、冷却CMOSカメラを用いアップで捉えました。耳のように噴き出した淡いガスも捉えられて、なかなかの迫力です。2022年10月1日撮影。

NGC7048

NGC7027と同じく北アメリカ星雲の近くにある惑星状星雲です。亜鈴状星雲 M27のミニチュアといった感じの姿で可愛らしいです。2022年9月30日撮影。

NGC7027

北アメリカ星雲の近くにある小さな小さな惑星状星雲を捉えました。まるでコガネムシのような姿が印象的です。そして小さい!(笑) 2022年9月30日撮影。

北アメリカ星雲 NGC7000とペリカン星雲 IC5067, 5070

北アメリカ星雲およびペリカン星雲周辺を、冷却カメラとNebula Booster NB1フィルターを用いて狙いました。天候のせいで露出時間はかなり限られてしまいましたが、その割にはよく写ったと思います。2022年7月30日撮影。

網状星雲 NGC6992-5

はくちょう座にある超新星残骸です。デュアルナローバンドフィルターを用い、高ゲイン・短時間露出・多数枚の画像をコンポジットすることで、ガスの繊細な流れを表現することができました。2022年6月26日撮影。

M13

ヘルクレス座にある北天最大級の球状星団です。天頂近くまで登るため、都心からでもびっしりと星が集中しているさまを捉えることができました。2022年6月26日撮影。

M4

さそり座の1等星アンタレスのすぐ西側にある、大きく明るい球状星団です。すぐ近くにNGC6144という球状星団が寄り添っています。2022年5月4日撮影。

アンタレス周辺

俗に「カラフルタウン」と呼ばれる、さそり座の1等星アンタレスの周辺に広がる淡い散光星雲、反射星雲を捉えました。南天低い上に撮影できるチャンスが少なく、さらに淡いので都内からの撮影は至難です。存在を捉えられただけでも御の字でしょうか。2022年5月4日撮影。

天の川中心部

東京都心から、干潟星雲M8や三裂星雲M20を中心とした天の川を広角レンズで捉えました。酷い光害の中でも、星の光は地上に届いているのだなぁと実感できます。2022年5月4日撮影。

はくちょう座γ星サドル付近の散光星雲 IC1318ほか

はくちょう座が形作る十字の交点、γ星サドル付近に広がる淡い散光星雲を捉えました。我ながら、東京都心でよくぞここまで写ってくれたものです。2021年7月17日撮影。

キャッツアイ星雲 NGC6543

りゅう座にある有名な惑星状星雲です。以前も撮影しましたが、やや淡いところをはじめ、微細構造がよりハッキリした印象です。2021年6月10日撮影。

NGC6210

"Turtle nebula"の愛称がある、ヘルクレス座の惑星状星雲です。やや角ばった姿の内側に、非常に複雑な構造が見て取れます。2021年6月10日撮影。

まゆ星雲 IC5146

はくちょう座にある散光星雲です。赤い散光星雲を取り巻く淡い反射星雲、そしてその背景に流れる暗黒星雲が見どころです。その形から「まゆ星雲」という愛称がありますが、個人的にはどうしても「梅干し」にしか見えないのはここだけの内緒です(笑) 2020年10月20日撮影。

わし星雲 M16

へび座にある散光星雲&散開星団です。4年ぶりの撮影ですが「低感度・長時間露出」の設定とNebula Booster NB1フィルターの使用により、条件の悪い都心の空でもそれなりに見られる写真に仕上げることができました。2020年4月30日撮影。

環状星雲 M57

こと座の惑星状星雲M57を短時間露出、多数枚の撮影で捉えました。ガスの濃淡がよく分かります。2019年9月6日撮影。

北アメリカ星雲 NGC7000とペリカン星雲 IC5067, 5070

北アメリカ星雲およびペリカン星雲周辺を、Nebula Booster NB1フィルターを用いて狙ってみました。Hα線で輝く淡い散光星雲には効果絶大で、その特徴的な姿をかなりはっきり捉えることができました。2019年8月4日撮影。

干潟星雲 M8と三裂星雲 M20、M21

いて座にある有名な散光星雲M8とM20、そのすぐ近くにある散開星団M21を同時に収めた、夏の夜空の定番構図です。透明度の低い夏空と、低空の激烈な光害が最大の敵ですが、それでも、反射星雲含め、かなり淡いところまで写ってくれました。2019年8月3日撮影。

亜鈴状星雲 M27

こぎつね座の惑星状星雲M27を、OIII, Hα, Hβ周辺のみを透過するNebula Booster NB1フィルターで捉えてみました。輝線で輝く天体には非常に効果的です。2019年8月3撮影。

M5

へび座にある球状星団です。ヘルクレス座のM13にも匹敵する明るく大きな星団なので、わずかな露出にもかかわらず、都心でも非常によく写ってくれました。2019年3月9日撮影。

はくちょう座ループ

「網状星雲」の愛称で知られる星雲を含んだ、はくちょう座の超新星残骸です。明るい光学系と光害カットフィルターのおかげで、4度あまりの範囲に広がる淡いガスを丸ごと捉えることができました。2018年8月18日撮影。

クレセント星雲(三日月星雲) NGC6888

はくちょう座にある散光星雲です。散光星雲が大きく広がるはくちょう座γ星(サドル)付近にある比較的小さな天体ですが、網状星雲のミニチュアのような構造が印象的です。2018年7月21日撮影。

まばたき星雲 NGC6826

はくちょう座にある惑星状星雲です。有名天体の多いはくちょう座の中では比較的目立たない存在ですが、明るいので都心からでも意外とよく見えます。下のキャッツアイ星雲と同様、短時間露出のコマを多数重ね、惑星写真と同様の処理を施してみましたが、特徴的な姿がよく分かります。2017年8月24日撮影。

キャッツアイ星雲 NGC6543

りゅう座にある惑星状星雲です。もっとも古くから研究されてきた惑星状星雲の1つで、ハッブル宇宙望遠鏡による美しい写真で一般にもよく知られるようになりました。短時間露出のコマを多数重ね、惑星写真と同様の処理を施すことで、複雑な構造を浮かび上がらせることができました。2017年8月12日撮影。

網状星雲 NGC6992-5

網状星雲、3度目のチャレンジです。今回は、酸素原子や水素原子が発する輝線付近のみを通すタイプの光害カットフィルターを使ってみました。都心からの撮影とは思えないほど、高いコントラストで星雲を捉えることができました。2017年6月3日撮影。

オメガ星雲 M17

いて座にある散光星雲です。例によって都心からの撮影ですが、1度ほど南西にある淡い散光星雲IC4701を含め、周辺に広がる淡いガスも写しとることができました。2017年4月29日撮影。

網状星雲 NGC6992-5

はくちょう座にある超新星残骸です。以前も撮影した対象ですが、下記の「北アメリカ星雲」と同じく感度設定を下げて露光量をたっぷり与えることで、都心からでもその繊細な姿を浮かび上がらせることができました。2016年7月29日撮影。

北アメリカ星雲 NGC7000とペリカン星雲 IC5067, 5070

北アメリカ星雲とペリカン星雲、三度目の正直です。あえて感度を下げて1枚当たりの露光時間を伸ばすことで、ようやくカラーでそれらしい姿を捉えることができました。2016年6月11日撮影。

わし星雲 M16

へび座にある散光星雲&散開星団です。以前撮った時はハードウェアトラブルできれいに撮れなかったのでリベンジです。2016年5月5日撮影。

M75

いて座とやぎ座の境界あたりにある球状星団です。メシエ天体の球状星団としては、見かけの大きさが最も小さい部類に入ります。2015年10月3日撮影。

北アメリカ星雲 NGC7000とペリカン星雲 IC5067, 5070

はくちょう座にある散光星雲、北アメリカ星雲とペリカン星雲を、天文改造カメラとSC64フィルターを組み合わせて「疑似Hαナローバンド撮影」で捉えてみました。上弦の月が残る悪条件下でしたが、予想以上によく写ってくれました。2015年9月20日撮影。

M9

へびつかい座にある球状星団です。かなり小ぶりで、長焦点鏡で狙うのにちょうどいい対象です。2015年8月15日撮影。

干潟星雲 M8と三裂星雲 M20、M21

以前撮影した、いて座にある有名な散光星雲M8とM20に加え、そのすぐ近くにある散開星団M21を同時に収めました。夏の夜空の定番構図ですが、光害、低空、高温と悪条件が三拍子そろった都心でここまで写ってくれると嬉しくなってきます。2015年8月9日撮影。

亜鈴状星雲 M27

こぎつね座の惑星状星雲M27を、こちらもM57と同様EdgeHD800で撮り直してみました。レデューサーの試験も兼ねています。2014年9月28日撮影。

環状星雲 M57

こと座の惑星状星雲M57をEdgeHD800で撮り直してみました。焦点距離2000mmで捉えてもまだこの大きさです。2014年5月24日撮影。

北アメリカ星雲 NGC7000

はくちょう座にある散光星雲です。なんとか存在が分かるというレベルではありますが、その特徴的な姿が分かります。2014年5月10日撮影。

網状星雲 NGC6992-5

はくちょう座にある超新星残骸です。非常に淡いものなので、曲がりなりにも都心でその姿を捉えられるとは自分でも驚きました。2013年8月14日撮影。

亜鈴状星雲 M27

こぎつね座にある惑星状星雲です。惑星状星雲は小さなものが多いのですが、このM27は見かけの大きさが大きく、短焦点の鏡筒でもそれなりに写ってくれます。2013年6月9日撮影。

M12

へびつかい座にある球状星団です。星の密集の様子など、先に挙げたM13やM92とはまた違った雰囲気です。2013年6月9日撮影。

M92

ヘルクレス座にあるもう1つのメシエ天体です。有名なM13の影に隠れてしまってあまり注目されませんが、こちらもなかなか明るくて立派な球状星団です。2013年6月1日撮影。

M13

ヘルクレス座にあるこの有名な球状星団を、丸1年ぶりに撮り直してみました。システムも一部グレードアップし、画像処理も多少は上達した気はしますがどうでしょうか?2013年6月1日撮影。

オメガ星雲 M17

いて座にある散光星雲です。中心部は明るいので比較的簡単に写りますが、その周囲に淡いガスが大きく広がっています。2013年5月18日撮影。

環状星雲 M57

こと座にある惑星状星雲です。見かけの大きさは小さいですが、単位面積当たりの明るさが高くて写りやすい星雲です。2012年9月8日撮影。

わし星雲 M16

へび座にある散光星雲&散開星団です。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した「創造の柱」ですっかり有名になりました。2012年8月12日撮影。

干潟星雲 M8と三裂星雲 M20

いて座にある、夏の夜空を代表する散光星雲です。高度が低いので光害の影響を比較的受けやすい星雲ですが、都心でもしっかり写ってくれました。2012年5月19日撮影。

M13

ヘルクレス座にある有名な球状星団です。北天一の明るさと大きさを誇り、小望遠鏡を使えば都心でも眼視でその姿を捉えることができます。2012年5月6日撮影。

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