M7(散開星団、さそり座)
撮影日時 | 2024年8月3日 |
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撮影機材 | ビクセン ED103S+SDフラットナーHD(D103mm, f811mm)、ビクセン SXP赤道儀 |
使用カメラ | ZWO ASI2600MC Pro |
ガイド鏡 | ペンシルボーグ(D25mm, f175mm) |
オートガイダー | ZWO ASI120MM |
感度・露出時間 | 0℃, Gain=100, 露出60秒×24コマ |
備考 | ケンコー・トキナー PRO1D プロソフトン クリア(W)フィルター、ZWO UV/IRカットフィルター使用 |
さそり座の尻尾付近にある明るい散開星団です。地球からの距離は約980光年。
明るい80個ほどの星が天の川の微光星を背景にばらまかれていて、隣のM6に比べてかなり派手な印象です。メシエ天体としては最も南に位置していて、メシエが観測していた頃のパリからは南中時でも6度程度しか高度がなく、当時は光害がほとんどなかったとはいえ、よくぞ見つけたものだと思います。
明るい星団だけに記録も大昔から残っていて、古くは古代ローマの学者プトレマイオスの「アルマゲスト」にも記載があると言います。ここから"Ptolemy cluster"("Ptolemy"はプトレマイオスの英語表記)などとも呼ばれます。
ちなみに、星団の西側(右側)にはNGC6453という球状星団が見えています。地球からは約37000光年離れていて、天の川に大量にある塵のため、やや暗く見えづらくなっています。
オリジナル画像
コンポジット&処理前の画像です。明るい星団だけに、強調前のこの段階でも星々が寄り集まっているのがよく分かります。