網状星雲 NGC6992-5(超新星残骸、はくちょう座)
撮影日時 | 2016年7月29日 |
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撮影機材 | ビクセン ED103S+レデューサーED(D103mm, f533mm)、ビクセン SXP赤道儀 |
使用カメラ | Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3 |
ガイド鏡 | ミニボーグ60ED(D60mm, f350mm) |
オートガイダー | ZWO ASI120MM |
感度・露出時間 | ISO400、240秒×32コマ |
備考 | IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター使用 |
はくちょう座にある有名な超新星残骸です。全体としては、見かけの大きさとして4度ほどの広がりを持ち、比較的明るい部分にそれぞれ別々のカタログ番号が振られています。ここで捉えているのは「網状星雲」の中でも最も明るい東側の部分で、NGC6992~6995の名前が割り当てられています。。
この領域は以前にもほぼ同じ機材で撮影したことがありましたが、その時は写りはしたものの、高感度での撮影だったこともあってかノイズだらけの上に色の乗りが悪く、決して満足のいく出来ではありませんでした。今回は、光害の影響を避けるためにあえて感度を控えめにして露出時間を延ばし、絶対的な露光量を稼ぐようにしました。その甲斐あってか、撮影した日の気象条件が夏場の都心にしてはよかったということもありますが、都心のど真ん中から非冷却のカメラで撮影したにしてはよい写りになったのではないかと思います。
上の2枚は、撮影したままのサイズで一部を切り出したものですが、複雑なガスのフィラメントの絡まり具合と色合いがよく分かります。ちなみに赤~ピンクに見えるのは水素原子、青緑色に見えるのは酸素原子由来の色です。
オリジナル画像
コンポジット&処理前の画像です。激しい光害の中ですが星雲の形は意外と分かります。ただし、光害と色合いが近い青緑色の部分はハッキリしません。