光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

M13(球状星団、ヘルクレス座)

撮影日時 2012年5月6日
撮影機材 ビクセン ED103S(D103mm, f795mm)、ビクセン SXD赤道儀
使用カメラ Pentax K-7
ガイド鏡 アトム ガイドスコープ(D60mm, f540mm)
オートガイダー StarlightXpress Lodestar改
感度・露出時間 ISO200、120秒×8コマ
備考

ヘルクレス座にある有名な球状星団です。見かけの大きさは約20分と、満月の2/3ほどにもなる立派なもので、その美しさは北天一とも言われています。実直径は110光年もある星の集団で、約50万個の星から構成されています。規模、明るさともにりょうけん座のM3と双璧をなす存在です。地球からの距離は約25000光年。

5.8等と明るく、しかも光害の影響が比較的マシな天頂付近まで昇るので、都心でもボウッとした光芒として小望遠鏡でその存在を捉えることができます。

この写真は、オートガイダーを導入してから初めて撮った写真になります。この時はまだ、カメラのIRカットフィルター除去に手を出しておらず、撮影は普段使いのK-7で行っています。K-7は高感度に弱いので、あえてISO200という低感度で撮っていますが、それでもこれだけ写るのですからM13の明るさが分かろうというものです。

それまで行っていた赤道儀任せの撮影に比べればコマ間の構図のズレも小さく、オートガイダーの効果が実感できたものの、よく見るとまだ微妙に流れています。おそらくSXD赤道儀が天体自動導入時のアライメント結果に従って修正をかけていて、これがオートガイダーからの信号とバッティングしていたためではないかと考えています。

<< 前のページに戻る

↑ PAGE TOP