光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

M18(散開星団、いて座)

撮影日時 2024年6月13日
撮影機材 ビクセン ED103S+SDフラットナーHD(D103mm, f811mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ ZWO ASI2600MC Pro
ガイド鏡 ペンシルボーグ(D25mm, f175mm)
オートガイダー ZWO ASI120MM
感度・露出時間 -10℃, Gain=100, 露出60秒×24コマ
備考 ケンコー・トキナー PRO1D プロソフトン クリア(W)フィルター、ZWO UV/IRカットフィルター使用

いて座にある明るさ7.5等、視直径9分角ほどの小さな散開星団です。星の数が少ない上、周囲には天の川の微光星がびっしりとあるため、カタログ番号が若い割にまったく目立ちません。有名な「オメガ星雲」ことM17がすぐ近くにあるため、アマチュア写真ではM17の「添え物」的に扱われがちですし、それどころかプロフェッショナルにも軽視されがちで、例えばハッブル宇宙望遠鏡で撮影されていないメシエカタログ内の数少ない天体の一つだったりします。

しかし単体で撮ってみると、周囲に点在する暗黒星雲も含め、案外きれいなものです。ちなみに左下(南東)が明るくなっているのは、この方向に天の川がひときわ明るい領域「いて座スタークラウド」があるため。また、右上(北西)にはHII領域であるIC4701がうっすらと見えています。

オリジナル画像

コンポジット&処理前の画像です。地味な星団ですが、中心に星が集まっているのはかろうじて分かります。

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