光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

M54(球状星団、いて座)

撮影日時 2024年8月3日
撮影機材 ビクセン ED103S+SDフラットナーHD(D103mm, f811mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ ZWO ASI2600MC Pro
ガイド鏡 ペンシルボーグ(D25mm, f175mm)
オートガイダー ZWO ASI120MM
感度・露出時間 0℃, Gain=300, 露出30秒×60コマ
備考 IDAS LPS-D1使用

いて座にある球状星団です。見かけのサイズが小さいながらも集中度が非常に高く、球状星団の星の集まり具合を12段階に分類した「シャプレー・ソーヤー集中度」では、上から3番目のクラスIIIに分類されます。

M54までの距離は、これまで長らく50000~65000光年程度と考えられていましたが、最近の研究では約87400光年ほどもあり、さらに、そもそも銀河系に属する天体ではなく、銀河系の伴銀河である「いて座矮小楕円銀河」(Sagittarius Dwarf Elliptical Galaxy, SagDEG)に属する天体であることが明らかになりました。つまり「シャルル・メシエによって発見された史上初の銀河系外球状星団」ということになるわけです。

オリジナル画像

コンポジット&処理前の画像およびレベル調整のみ行った画像です。見かけのサイズが小さく密集度も高いため、未処理の段階では球状星団というより少しぼんやりした恒星状にしか見えません。

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