光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

M80(球状星団、さそり座)

撮影日時 2024年4月15日
撮影機材 セレストロン EdgeHD 800(D203mm, f2032mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ ZWO ASI2600MC Pro
ガイド鏡 セレストロン オフアキシスガイダー使用
オートガイダー StarlightXpress Lodestar
感度・露出時間 -10℃, Gain=350, 露出30秒×40コマ
備考 IDAS LPS-D1フィルター使用

さそり座の頭部近くにある球状星団で、地球からの距離は約32600光年。アンタレスの近くにある球状星団M4(視直径約36分)と比べると、視直径は約10分と小さいですが、これはM4(7200光年)に比べてずっと遠くにあるためです。実際の広がりでは、M4の直径約70光年に対し約95光年とより大きかったりします。

球状星団としても星が非常に密集していて、球状星団の星の密集具合を表す「シャプレー・ソーヤー集中度」でいうと上から2番目のクラスIIに属します。このくらいの密集度の球状星団を撮影すると、えてして中央部が白飛びして潰れがちなのですが、比較的大口径の鏡筒を用いたことと、1コマ当たりの露出時間を30秒に抑えたことで、中心近くまである程度粒状感を保ったまま処理することができました。

オリジナル画像

コンポジット&処理前の画像およびレベル調整のみ行った画像です。集中度が高い星団ということもあり、レベル調整前から星団の存在がハッキリ分かります。

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