光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

M13(球状星団、ヘルクレス座)

撮影日時 2022年6月26日
撮影機材 ビクセン ED103S+SDフラットナーHD(D103mm, f811mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ ZWO ASI2600MC Pro
ガイド鏡 ペンシルボーグ(D25mm, f175mm)
オートガイダー ZWO ASI120MM
感度・露出時間 0℃, Gain=300, 露出30秒×64コマ
備考 IDAS LPS-D1使用

ヘルクレス座にある、北天一の明るさと大きさ、美しさを誇る球状星団です。この天体は2012年2013年と撮影していますが、なにしろ10年ほども前のこと。当時とは機材も違えば画像処理ツールや自身の腕も違うわけで、以前よりはいい写りになるのではないかと期待して撮影してみました。

以前の撮影ではデジカメを用いていましたが、今回は冷却CMOSカメラということで、Gainを上げて露出時間を控えめにすることで星像をシャープにすることを狙ってみました。また、画像処理時には中心部の飽和を防ぐため、「レベル補正」を挟んで「デジタル現像」を二度にわたってかけています。デジタル現像は、かければかけるほどコントラストが弱まっていきますし、原理的に多重掛けはあまり望ましくないのですが、結果として中心部は飽和させずに、全体的なキラキラ感もある程度は出せたかなと思います。

また、M13の北東側……写真では左上の方に小さな系外銀河が2つ写っています。1つはNGC6207という渦巻銀河で、明るさ11.6等。地球からの距離は約3000万光年。もう1つはIC4617という渦巻銀河で、明るさ15.2等。地球からの距離は実に約4億9600万光年もあります。M13までの距離が約25100光年ですからNGC6207は1000倍、IC4617に至っては2万倍も遠くにあることになります。これだけ距離の離れた天体が1つの画面に収まっているわけで、宇宙の奥行きを感じてしまいます。

オリジナル画像

コンポジット&処理前の画像です。わずか30秒の露出とはいえ、恒星は星雲と違って点光源なので、この時点でハッキリと星団の存在が確認できます。

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