光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

M26(散開星団、たて座)

撮影日時 2024年6月14日
撮影機材 ビクセン ED103S+SDフラットナーHD(D103mm, f811mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ ZWO ASI2600MC Pro
ガイド鏡 ペンシルボーグ(D25mm, f175mm)
オートガイダー ZWO ASI120MM
感度・露出時間 -10℃, Gain=100, 露出60秒×24コマ
備考 ケンコー・トキナー PRO1D プロソフトン クリア(W)フィルター、ZWO UV/IRカットフィルター使用

たて座にある明るさ8.0等、視直径15分角ほどの散開星団です。「たて座」は17世紀末に考案された新しい星座で、全天で5番目に小さい上に4等星以上の明るさの星がないという非常に地味な星座です。ただでさえロケーションが地味な上に、星団自体が8等と暗く、しかもM18同様、天の川の微光星に埋もれているので非常に存在感の薄い星団です。同じ星座内に、M11という明るく立派な星団があるのも地味さに輪をかけています。

それでも、ささやかなその姿は、華々しさこそないものの「いぶし銀」の輝きといった趣です。また、たて座のこのあたりは「スモールスタークラウド」と呼ばれる天の川の明るい領域で、周囲に暗黒星雲が走っているのも興味深い眺めです。

オリジナル画像

コンポジット&処理前の画像です。暗い星団のため、処理前の段階では存在がほとんど分かりません。

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