光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

ギャラリー

管理人が、新宿・渋谷から10km圏内の都心にある自宅付近から撮影した天体写真です。空の条件が良いところで撮ったものには到底かないませんし、管理人の腕も稚拙なものですが「都心からでもこのくらいは撮れるんだ」ということを知ってもらえればと思います。

秋の天体

秋の夜空は明るい星が少なく、どこか寂しげです。光害の激しい都心では、アンドロメダ座やカシオペヤ座、秋の四辺形がかろうじて辿れるかどうかというところ。しかし、その中には意外とバラエティに富んだ天体が潜んでいます。

M34

ペルセウス座にある明るい散開星団です。有名な二重星団h-χの存在に隠れがちですが、こちらもなかなか立派なものです。2023年12月17日撮影。

M103周辺

カシオペヤ座にある散開星団M103の周辺を捉えました。このあたりは散開星団が多く、非常に華やかな領域です。2023年11月13日撮影。

ハート星雲 Sh2-190&胎児星雲 Sh2-199

カシオペヤ座にある大型の散光星雲です。散開星団であるIC1805およびIC1848と重なるように存在しています。知名度の割に淡い対象ですが、たっぷり露出を与えることでダイナミックな姿を捉えることができました。2023年10月13日撮影。

クエスチョンマーク星雲 Sh2-142

ケフェウス座~カシオペヤ座にかけて広がる大型の散光星雲です。ユーモラスな形ながら非常に淡く、デジカメでは捉えるだけでも一苦労でしたが、冷却CMOSカメラとワンショットナローバンドフィルターの合わせ技で、かなり淡いところまで浮かび上がらせることができました。2023年9月17日撮影。

ウィザード星雲 Sh2-142

ケフェウス座にある散光星雲です。NGC7380という散開星団も重なって存在しています。小型の星雲ですが、暗黒星雲が影絵のようになってウィザード(魔法使い)という愛称通りの姿を浮かび上がらせています。2023年8月19日撮影。

M73

みずがめ座にある星群です。メシエ天体ですが、散開星団でもなんでもないという変わり種。当時の(今から見ると)貧弱な機材だとどんなふうに見えたのか、想像してみると楽しいかもしれません。2023年8月19日撮影。

M15

ペガスス座にある球状星団です。みずがめ座にあるM2から10度ほど北側にあります。明るさ、大きさともM2に匹敵する見事さです。2023年8月18日撮影。

M2

みずがめ座にある球状星団です。明るさ、大きさに加えて星の密集度も立派な球状星団です。2023年8月18日撮影。

Arp273

アンドロメダ座にある相互作用銀河です。ハッブル宇宙望遠鏡による美しい写真ですっかり有名になりました。地球から約3億光年と遠く、見かけの大きさも小さな天体ですが「宇宙のバラ」と形容される姿が印象的です。2022年10月1日撮影。

ステファンの五つ子

ペガスス座にある有名な銀河群で、5つの銀河が狭い領域内に密集して見えます。光害の影響を避けるため、近赤外での撮影を併用しましたが、おかげで思ったよりもしっかり写ってくれました。2022年10月1日撮影。

青い雪玉星雲 NGC7662

アンドロメダ座にある惑星状星雲です。過去にも撮影している対象ですが、繭のような微細な構造も写って雰囲気がぐっと増しました。2022年9月30日撮影。

二重星団 h-χ

ペルセウス座にある散開星団のペアです。星の色に注意して処理することで、星団内の赤色超巨星もハッキリ分かるようになりました。2022年9月30日撮影。

らせん状星雲 NGC7293

みずがめ座にある大型の惑星状星雲です。満月の半分ほどの広がりがある有名な天体ですが、南の空低い上に淡く、光害の激しい都心からは難物。ですが、微弱な光に強い冷却CMOSカメラのおかげで、それなりに写ってくれました。2022年9月26日撮影。

パックマン星雲 NGC281

カシオペヤ座にある、小さな散光星雲です。暗黒星雲が大きく切れ込んで、パックマンのような姿に見えます。典型的な星形成領域で、なかなか興味深い構造が見えます。2021年11月5日撮影。

M33

さんかく座にある、アンドロメダ銀河に次いで明るく大きく見える系外銀河です。約5年ぶり3度目の撮影。有名さの割に淡い対象ですが、Hαを別撮りして合成することで、ようやく満足する写りになりました。2021年10月10日撮影。

M52とバブル星雲 NGC7635

カシオペヤ座にある散開星団と散光星雲です。ちょうど構図内にカシオペヤ座新星(V1405 Cas)が写りこんでいて、以前撮影したものと比べると興味深いです。2021年8月19日撮影。

アンドロメダ銀河 M31

アンドロメダ座の有名な系外銀河を4年ぶりに撮影。撮影条件に恵まれた上、冷却カメラの威力もあってか、これまでで一番の写りになりました。東京都心から撮ったと思えば満足です。2020年11月14日撮影。

IC1396

ケフェウス座にある大型の散光星雲です。非常に淡いのですが、Hαのナローバンドで撮影したものとブレンドすることで、複雑に入り組む暗黒帯を写しだすことができました。2020年8月19日撮影。

カリフォルニア星雲 NGC1499

ペルセウス座の散光星雲、3度目の撮り直しです。明るい鏡筒にNebulaBooster NB1フィルターを使い、露出時間も伸ばすことで、写りが大幅に改善しました。2019年12月27日撮影。

ハート星雲 IC1805 & 胎児星雲 IC1848

カシオペヤ座にある大型の散光星雲です。「セミナローバンドフィルター」とでもいうべきNebulaBooster NB1フィルターを使うことで、激烈な光害の中でも特徴的な姿を捉えることができました。2019年11月1日撮影。

クエスチョンマーク星雲

ケフェウス座~カシオペヤ座にかけて広がる大型の散光星雲です。秋の散光星雲は大型でも淡いものが多いですが、思いのほかよく写ってくれました。愛称の通り、姿が実にユニークです。2019年10月4日撮影。

らせん状星雲 NGC7293

みずがめ座にある大型の惑星状星雲です。南中高度が低い上に大変淡く、東京都心からは難物ですが、フィルターの助けもあって環状星雲 M57を大きくしたような姿を捉えることができました。2019年9月7日撮影。

土星状星雲 NGC7009

みずがめ座にある惑星状星雲です。視直径がたいへん小さい天体ですが、土星に似たユーモラスな姿が特徴的です。惑星写真と同様の処理を行った結果、内部の構造まではっきり見えてきました。2018年8月26日撮影。

M77とNGC1055

くじら座にある系外銀河です。M77はメシエ天体の中で最も遠くにあり、かつ実際の大きさも最大級です。NGC1055の方は、渦が正面を向いているM77とは対照的に銀河を横から見た形になっていて、おとめ座にある「ソンブレロ銀河」M104とよく似た姿をしています。2017年12月9日撮影。

IC1396

ケフェウス座にある大型の散光星雲です。大変淡く肉眼では見えませんが、写真に撮ると「ガーネットスター」の愛称を持つケフェウス座μ星との色の取り合わせが印象的です。2017年11月19日撮影。

ハート星雲 IC1805 & 胎児星雲 IC1848

カシオペヤ座にある大型の散光星雲です。淡い対象ですが、東京都心の激しい光害の中からでも、どうにか愛称通りの非常に特徴的な形を捉えることができました。2017年9月3日撮影。

NGC40

ケフェウス座にある惑星状星雲です。青緑色のものが多い惑星状星雲の中にあって、珍しく真っ赤に輝いていて目立ちます。2017年9月2日撮影。

小亜鈴状星雲 M76

ペルセウス座にある惑星状星雲です。見かけの大きさは小さいですが、蝶のように見える姿がユーモラスです。2017年1月2日撮影。

M33

さんかく座にある、アンドロメダ銀河に次いで明るく大きく見える系外銀河です。約1年ぶり2度目の撮影。カタログ上の等級の割に淡い天体で、都心からは難物ですが、今度は腕がハッキリわかる程度には写すことができました。2016年12月30日撮影。

カリフォルニア星雲 NGC1499

ペルセウス座にある大型の散光星雲です。年初に撮ったものの撮り直しですが、この1年で撮影技術や処理技術はどこまで進歩したでしょうか?2016年12月28日撮影。

青い雪玉星雲 NGC7662

アンドロメダ座にある惑星状星雲です。小さいですが、月明かりや光害の中でも意外ととらえやすい対象です。2016年11月12日撮影。

アンドロメダ銀河 M31

淡い腕の部分を捉えるべく三度目の正直。その甲斐あって、光害の激しい都心からでも巨大な渦巻銀河の存在感をある程度出すことができました。2016年11月5日撮影。

M52とバブル星雲 NGC7635

カシオペヤ座にある散開星団と散光星雲です。M52の方は星が密集してちょっとした球状星団のようなたたずまい。一方のNGC7635の方は、その名の通り泡のような構造が印象的です。2016年11月3日撮影。

カリフォルニア星雲 NGC1499

ペルセウス座にある大型の散光星雲です。その特徴的な形もあり、昔から人気のある被写体です。2016年1月10日撮影。

小亜鈴状星雲 M76

ペルセウス座にある惑星状星雲です。見かけの大きさは小さいですが、意外とカラフルな天体です。2015年12月5日撮影。

M33

さんかく座にある、アンドロメダ銀河に次いで明るく大きく見える系外銀河です。M31と比べると総じて淡い天体ですが、都心でもなんとか腕が写りました。2015年11月3日撮影。

土星状星雲 NGC7009

みずがめ座にある惑星状星雲です。視直径がたいへん小さい天体ですが、土星に似たユーモラスな姿が特徴的です。2015年10月3日撮影。

アンドロメダ銀河 M31

アンドロメダ銀河を焦点距離の短い鏡筒で撮り直してみました。全体像を見るにはこのくらいの方がよさそうです。2014年11月15日撮影。

二重星団 h-χ

ペルセウス座にある散開星団のペアです。双眼鏡や低倍率の望遠鏡で覗くと、都心でも美しい姿を堪能できます。2013年10月14日撮影。

アンドロメダ銀河 M31

言わずと知れた、秋の夜空を代表する系外銀河です。都心でも小型の双眼鏡で容易に姿を確認できます。2012年10月8日撮影。

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