小亜鈴状星雲 M76(惑星状星雲、ペルセウス座)
撮影日時 | 2015年12月5日 |
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撮影機材 | セレストロン EdgeHD800(D203mm, f2032mm)、ビクセン SXP赤道儀 |
使用カメラ | Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3 |
ガイド鏡 | ミニボーグ60ED(D60mm, f350mm) |
オートガイダー | ZWO ASI120MM |
感度・露出時間 | ISO1600、180秒×16コマ |
備考 | IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター使用 |
ペルセウス座にある惑星状星雲です。こぎつね座にある惑星状星雲「
下はM76を以前撮ったM27と同縮尺で並べたものですが、まさに「M27のミニチュア」といった雰囲気です。もっとも、M76の方は「亜鈴」(ダンベルのこと)というよりコルク栓か何かのようです。
余談ですが、イギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルは、この星雲を「互いに近接した2つの星雲」として観測、記録したため、ハーシェルの観測を拡張する形でのちにまとめられた「NGCカタログ」では、NGC650とNGC651という2つの番号がこの1つの星雲に対してつけられることになってしまいました。なぜ2つの星雲と誤認したのかはわかりませんが、もしかすると両極の濃いところをそれぞれ別の星雲と見誤ったのかもしれません。
写真で見てみると、赤や緑が複雑に入り混じって、思いのほかカラフルな印象です。また、非常にかすかですが、中心の長方形に見える部分の両側に、蝶の羽のように淡いガスが広がっているのが分かります。