光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

二重星団 h-χ(散開星団、ペルセウス座)

撮影日時 2022年9月27日
撮影機材 ビクセン ED103S+SDフラットナーHD+レデューサーHD(D103mm, f624mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ ZWO ASI2600MC Pro
ガイド鏡 ペンシルボーグ(D25mm, f175mm)
オートガイダー ZWO ASI120MM
感度・露出時間 0℃, Gain=100, 露出60秒×10コマ
備考 IDAS LPS-D1フィルター使用

ペルセウス座にある散開星団のペアです。西側(写真右側)の散開星団にはNGC869、東側(左側)にはNGC884というカタログ番号が振られていますが、これよりはそれぞれをh(エイチ)、χ(カイ)、合わせてh-χ(エイチ・カイ)と呼ぶ呼び方が有名です。これは1603年、ヨハン・バイエルが、それぞれの星団を恒星とみなして恒星用の符号(バイエル符号)を振った名残です(もっとも、当時は星座の中を動き回る「惑星」に対し、単純に星座の中を移動しない天体を「恒星」としていたため、こうしたことが起こったようです)。

2つの星団は見かけ上近くにあるわけではなく、実際にも近い位置にあります。誕生してから1400万年ほどたつ星団ですが、特に質量の大きかった星はすでに赤色超巨星に進化していて、写真でもオレンジ色の星として確認できます。

写真の範囲内だけでも、そうした赤色超巨星が7つもあります。数百万年もすれば、これらのいくつかは惑星状星雲や超新星残骸になっているかもしれません。

オリジナル画像

コンポジット&処理前の画像です。明るい星団なので、この時点で2つ並んだ星団がハッキリと分かります。

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