光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

カリフォルニア星雲 NGC1499(散光星雲、ペルセウス座)

撮影日時 2019年12月27日
撮影機材 ミニボーグ55FL+レデューサー0.8×DGQ55(D55mm, f200mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3
ガイド鏡 ペンシルボーグ25(D25mm, f175mm)
オートガイダー ZWOptical ASI120MM
感度・露出時間 ISO100, 露出900秒×8コマ
備考 IDAS NebulaBooster NB1フィルター使用

ペルセウス座にある大型の散光星雲です。すぐ南側(写真中央右下)に見える4等星、ペルセウス座ξ星の放射により星間の水素ガスが励起され輝いているもので、長辺方向に2度、短辺方向に1度ほどの広がりを持つ大きな星雲です。銀塩写真の頃から人気のある被写体ですが、人間の目には感じにくいHα線(波長656.3nm)で輝いているため、肉眼でその姿を捉えるのは困難です。

しかし逆に言えば、Hα線を捉えることが出来るいわゆる「天文改造デジカメ」を用いれば比較的容易に写すことが出来ます。とはいえ、さすがに東京都心からだと光害の影響が大きく、十分な露出を与えることができません。

そこで今回は、OIII線とHβ線、Hα線のみを通すNebulaBooster NB1フィルターを用いて撮影してみました。この星雲は2016年1月12月の過去2回撮影していますが、一般的な光害カットフィルターを用いて撮影していたこれらに比べて、はるかにコントラスト良く、また淡いところまでしっかり表現することができました。光害が効果的にカットされるので、露出時間を長めに取れたのも効果的だったのかと思います。

ちなみに、この星雲が輝く元となっているペルセウス座ξ星ですが、実はものすごい星で、質量は太陽の30倍、表面温度は太陽の6倍にあたる35000度、明るさは可視光の範囲で太陽の12700倍、紫外線まで含めると太陽の263000倍……という青色巨星です。しかも、生まれた散開星団からはじき出されて現在も高速で宇宙空間を移動中とのことなので、いずれはこの星雲も見えなくなってしまうものと思われます。

オリジナル画像

コンポジット&処理前の画像です。NebulaBooster NB1フィルターの効果もあって、未処理の状態でも渋谷・新宿方面からの激烈な光害にも負けず星雲の姿が見えています。

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