写真の選別とコンポジット
現像ができたら、撮れた写真の中から明らかな失敗写真を取り除きます。具体的にはガイドミスで流れてしまったもの、雲がかかっているもの、住宅の屋根や電線が写りこんでしまったものなどです。なお、飛行機や人工衛星が写りこんでしまったものも基本的には除去対象ですが、コンポジットの際にダークフレームのコンポジットと同様「σクリッピング」の設定を使えば航跡の部分のみをうまく取り除ける場合もあります。
おおよそ合格と判定できる写真を選んだらコンポジットを行います。
コンポジットは、前述したように「トーナメント方式」で行うのが原則ですが、コンポジット枚数が多いと手間がかかるので、「バッチ処理」で一気に加算、平均してしまうのが簡単です。メモリが足りない場合は、枚数を二等分ないし四等分してバッチ処理を行った後、そのそれぞれをコンポジットするようにします。
コンポジットでまず行うのは「位置合わせ」。方法は「自動」を選びます。たいていの場合、これでうまく位置が合うはずです。もしうまく合わない場合は「基準点」など他の方法で位置を合わせます。
位置が合ったら、コンポジットの「方法」を「加算平均」、「ピクセル補完」を「バイキュービック」とし、処理を実行します。