オリオン大星雲 M42(散光星雲、オリオン座)
撮影日時 | 2020年11月15日, 22日 |
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撮影機材 | ミニボーグ60ED+マルチフラットナー1.08×DG(D60mm, f378mm)、ビクセン SXD赤道儀 |
使用カメラ | ZWO ASI2600MC Pro |
ガイド鏡 | ペンシルボーグ25(D25mm, f175mm) |
オートガイダー | ZWO ASI120MM |
感度・露出時間 | -20℃, Gain=0, 露出5秒×8コマ+30秒×8コマ+180秒×8コマ+1800秒×8コマ |
備考 | IDAS LPS-D1使用 |
冬の定番、オリオン大星雲です。この対象は2011年、2012年、2015年、2017年と定期的に撮っていて、自分の撮影技術、画像処理技術がどこまで上がったかのベンチマークになっています。2017年には東京都心から非冷却のデジカメでM42周辺の分子雲を写すことに成功していたので、今回は冷却カメラを使用したらどうなるかといったあたりが焦点になります。
今回は、ASI2600MC Proのダイナミックレンジに期待して、1コマ当たり最長30分の露出を与える一方、中心部の白飛びを抑えるために5秒、30秒、3分露出のコマも確保しています。そして画像処理の段階では、ある程度仕上げたのちに三色分解して、「Silver Efex Pro 2」の「フルコントラストストラクチャ」でR, G, Bの各プレーンを処理したのち、再合成するという手順を踏んでいます。2017年にこの手順をやった時には、周囲のモクモクこそ見やすくなったものの、色合いがガタガタに崩れて作品としては難があったのですが、今回は極端な崩れもなく、割と自然な感じで仕上がりました。
東京都心でここまで撮った人はあまりいないのではないかと思いますが、諦めさえしなければなんとかなるのです。
オリジナル画像
1800秒露出の処理前画像です。明るい星雲だけに容易に姿が確認できますが、一方で中心部の白飛び範囲も比較的狭く、撮影に使用したASI2600MC Proのダイナミックレンジの広さもよく分かります。