オリオン大星雲 M42(散光星雲、オリオン座)
撮影日時 | 2011年10月29日 |
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撮影機材 | ビクセンED103S(D103mm, f795mm)、ビクセンSXD赤道儀 |
使用カメラ | ペンタックス K-7 |
感度・露出時間 | ISO200、120秒×6コマ |
備考 | ガイドなし |
冬の空を代表する星座であるオリオン座。その腰の位置に当たる三つ星の下側に、縦方向に星が3つほど並んだ「小三つ星」と呼ばれる星の並びがあります。これの中ほどにあるのが「オリオン大星雲」ことM42です。正確には、下側の翼を広げたように見えている部分がM42、上側の丸い部分がM43と、別々のメシエ番号が付けられています。
4等と大変明るい散光星雲で、冬は大気が澄んでいることもあり、都心でも肉眼でその存在が容易に分かります。これだけ明るいので、写真に撮るのも割と簡単です。
この写真は、ED103Sを買って最初に撮影した、月以外の天体になります。散光星雲が主に発する水素由来の赤い光(Hα線)は、普通のカメラでは撮像素子の前に装着されているIRカットフィルターで大半がカットされてしまうため一般に写りにくいのですが、オリオン大星雲くらいの明るさになるとそれなりに写ります。また、天文改造カメラに比べると写りが穏やかな分、中心部にある「トラペジウム」と呼ばれる四重星のあたりが白飛びせず写っています。とはいえ、今から見るとピントも少々甘い感じは否めません。
また、初心者によくありがちなケースですが、派手に見せようと無理に淡い部分を浮き上がらせる一方、背景を真っ黒にしてしまい、階調が台無しになっています。画像処理の悪い見本のような写真ですが、記念&反面教師的な意味合いで、あえて当時のままで残しておきます。