内合3日前の金星
撮影日時 | 2017年3月20日 |
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撮影機材 | ビクセン ED103S+NLV10mm(D103mm, 合成f3180mm)、ビクセンSXP赤道儀 |
使用カメラ | ZWO ASI120MC |
露出時間 | 約60秒, 約30fps |
その他 | 約900フレームをAutostakkert!2によりスタッキング後、Registax6でウェーブレット処理 |
2016年3月23日に金星が、地球から見て太陽と同じ方向に来る「内合」を迎えますが、そのわずか3日前、青空の中に、糸のように細くなった金星を捉えました。
さすがにここまで細くなると、青空の中で見つけるのも一苦労。おまけに太陽のとの間が角度にして10度ちょっとしか離れていないので、気をつけて望遠鏡を操作しないと太陽が視野の中に入りかねず、極めて慎重な操作が要求されました。
以下に、これまで撮った金星の写真を並べましたが、形と大きさの変化が一目瞭然。今回の金星像は、3月11日に撮ったものと比べてもわずかに大きくなっているのが分かります。内合3日前のこの時点で、地球-金星間の距離は約4270万km。3月11日の段階からさらに200万kmも地球に近づいています。
なお、金星には厚い大気があるので、内合前後には金星大気中を光が回り込んで「三日月状」どころか「円環状」に見えることがあります。今回の場合、内合としては太陽からの角度が離れていて(約9度)そのようには見えないようですが、2018年10月の内合時には約6度、2030年1月の内合時などは4.5度ほどまで接近するのでチャンスはありそうです