ドッグボーン星雲 NGC2371(惑星状星雲、ふたご座)
撮影日時 | 2020年2月23日 |
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撮影機材 | セレストロン EdgeHD800(D203mm, f2032mm)、ビクセン SXP赤道儀 |
使用カメラ | Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3 |
ガイド鏡 | セレストロン オフアキシスガイダー使用 |
オートガイダー | StarlightXpress Lodestar |
感度・露出時間 | ISO800、30秒×96コマ |
備考 | IDAS NebulaBooster NB1フィルター使用 |
ふたご座にある惑星状星雲です。一般に、惑星状星雲は小さい面積に明るさが集中していることもあって、街なかからでも意外と存在が分かるのですが、この星雲の場合、見かけの大きさが1分角程度しかない上に明るさも13等と暗く、かなり見づらい星雲です。
この星雲はNGC2371とNGC2372という2つのナンバーを持っていますが、これは明るい部分2つにそれぞれナンバーが振られたため。ペルセウス座の「小亜鈴状星雲」M76にNGC650、NGC651の2つのナンバーが振られているのと同様のケースです。「ドッグボーン星雲」という愛称は、これを犬が咥える骨に見立てたものですが、むしろ「極小亜鈴状星雲」とでも言いたくなる姿です。
今回は過去に惑星状星雲を撮影した時と同様、1コマあたりの露出を短めに抑えて多数枚撮影し、これをコンポジットしています。当初はRegistaxによるウェーブレット処理で微細構造をあぶり出す予定だったのですが、撮影時はしばしば強風が吹いていて良像が得られたコマが少なかったこともあり、この処理は断念しました(無理に処理をしてもノイズが浮き出るだけ)。
写真をよく見ると「ドッグボーン」の外側、赤道方向に淡い弧状のガスが広がっているのが見えます。これを表現するにはもっと長時間の露出が必要でしょう。
オリジナル画像
カメラで撮ったままの画像です。13等と暗い星雲だけに、撮って出しだと画面中央にあるはずの星雲はほとんど見えません。しかし、強調処理すると星雲の姿が浮かび上がってきます。決して写っていないわけではありません。