光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

子持ち銀河 M51(系外銀河、りょうけん座)

撮影日時 2017年3月5日
撮影機材 セレストロン EdgeHD 800(D203mm, f2032mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3
ガイド鏡 セレストロン オフアキシスガイダー使用
オートガイダー StarlightXpress Lodestar改
感度・露出時間 ISO100、900秒×8コマ
備考 IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター使用

「子持ち銀河」の愛称で知られる、りょうけん座の渦巻銀河です。渦巻銀河の腕の先にNGC5195という小さな銀河がぶら下がっているのが愛称の由来となっています。両者は実際に近接していて、その相互作用によりNGC5195は大きくその形がゆがめられています。地球からの距離はおよそ2300万光年。

M51は、過去2回撮影を行っていますが、1回目はED103Sによる撮影で大きさが物足りず、2回目はEdgeHD800で臨んだものの、ガイドエラーが大きくてまともな仕上がりにはなりませんでした。今回はオフアキシスガイダーを使用することにより、ガイドエラーの少ない状態で長時間露光を行うことが可能になりました。元々、渦巻が正面を向いている「フェイスオン」の銀河にしては見栄えのする対象ですが、長焦点鏡で撮ると力強い2本の腕や暗黒帯が目立って迫力があります。

なお、空の条件の良いところで撮影された冷却CCDでの作例などを見ると、M51とNGC5195の周囲にはさらに淡い領域が広がっていますが、東京都心から、かつデジカメでそこまで抽出するのは容易ではなさそうです。

オリジナル画像

コンポジット&処理前の画像です。明るい銀河だけに、中心部だけでなく腕の部分もうっすらとですが確認できます。

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