光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

プレセペ星団 M44(散開星団、かに座)

撮影日時 2021年4月11日
撮影機材 ミニボーグ55FL+レデューサー0.8×DGQ55(D55mm, f200mm)、SkyWatcher AZ-GTiマウント
使用カメラ Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3
ガイド鏡 ノーブランドCCTVレンズ(f25mm, F1.4)
オートガイダー ZWO ASI120MC
感度・露出時間 ISO100、60秒×8コマ
備考 IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター、ケンコー・トキナー PRO1D プロソフトン クリア(W)フィルター使用

かに座にある有名な散開星団です。ふたご座のポルックスとしし座のレグルスを結んだ線の真ん中付近にあり、都心でも双眼鏡を使えばその姿を容易にとらえることができます。

愛称の「プレセペ」はラテン語で「飼い葉桶」の意味で、かに座のγ星とδ星を、飼い葉桶の餌を食べる2頭のロバに見立てていたことに由来します。英語では、星団の星をハチに見立てて「Beehive」(蜂の巣)とも呼ばれます。

つい2か月前にも撮影した対象ですが、この時は星が点像に写りすぎ、星の色がなかなか出ないという問題に悩まされました。散開星団の撮影でよく発生する問題です。そこで今回は、ケンコー・トキナーの「PRO1D プロソフトン クリア(W)」というソフトフィルターを用いてみました。

このソフトフィルターは、同社のソフトフィルターの中では「ブラックミスト No.5」に次いで効果の弱いもので、「プロソフトン(A)」の約半分の効果を謳っています。過去、同社の「PRO1D プロソフトン[A](W)」を用いたときには効果が強すぎて、プレアデス星団のように反射星雲をまとっているかのようになってしまいましたが、今回の写真では明るい星のみほどよくボケてくれました。光芒がハッキリ出るのは5~6等台くらいまでのようで、しかも光芒自体が比較的おとなしいですから、小さい星座や散開星団を撮るのにはかなり使いやすそうです。

オリジナル画像

カメラで撮ったままの画像ですが、相変わらず、強調前の段階では見える星の数が少ないです。一度でいいから、微光星までぶわっと写った写真を見てみたいものです。

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