光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

プレセペ星団 M44(散開星団、かに座)

撮影日時 2015年12月20日
撮影機材 ミニボーグ60ED+マルチフラットナー1.08×DG(D60mm, f378mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3
ガイド鏡 ペンシルボーグ25(D25mm, f175mm)
オートガイダー ZWO ASI120MM
感度・露出時間 ISO800、120秒×8コマ
備考 IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター、ケンコー・トキナー PRO1D プロソフトン[A](W)フィルター使用

かに座にある有名な散開星団です。ふたご座のポルックスとしし座のレグルスを結んだ線の真ん中付近にあり、都心でも双眼鏡を使えばその姿を容易にとらえることができます。

愛称の「プレセペ」はラテン語で「飼い葉桶」の意味で、かに座のγ星とδ星を、飼い葉桶の餌を食べる2頭のロバに見立てていたことに由来します。英語では、星団の星をハチに見立てて「Beehive」(蜂の巣)とも呼ばれます。

眼視だと非常に美しい散開星団ですが、一般に散開星団を写真に撮ると星の色が白く飛んでしまい、地味な印象になりがちです。そこで、星野写真で星の色や存在を目立たせるためによく使われるソフトフィルター(PRO1D プロソフトン[A](W))を対物レンズの前に取り付けて撮影してみました。一応、狙い通り星の色は残ったものの、フィルターの効果が望遠で使うには少々強すぎたようで、光芒のにじみが大きくなりすぎた感じがします。もっと効果の弱いフィルターを使った方がよさそうです。

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