プレセペ星団 M44(散開星団、かに座)
撮影日時 | 2021年2月20日 |
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撮影機材 | ミニボーグ55FL+レデューサー0.8×DGQ55(D55mm, f200mm)、SkyWatcher AZ-GTiマウント |
使用カメラ | Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3 |
ガイド鏡 | ノーブランドCCTVレンズ(f25mm, F1.4) |
オートガイダー | ZWO ASI120MC |
感度・露出時間 | ISO100、60秒×8コマ |
備考 | IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター使用 |
かに座にある有名な散開星団です。ふたご座のポルックスとしし座のレグルスを結んだ線の真ん中付近にあり、都心でも双眼鏡を使えばその姿を容易にとらえることができます。
愛称の「プレセペ」はラテン語で「飼い葉桶」の意味で、かに座のγ星とδ星を、飼い葉桶の餌を食べる2頭のロバに見立てていたことに由来します。英語では、星団の星をハチに見立てて「Beehive」(蜂の巣)とも呼ばれます。
眼視だと非常に美しい散開星団ですが、一般に散開星団を写真に撮ると星の色が白く飛びやすい上、結像性能の優秀な最近の光学系だと、星が針でついたような点像に写ってしまい、地味な印象になりがちです。そこで今回は、露出時間を控えめにし、なるべく嫌味にならない程度に星の色を残すようにしてみました。結果としては、多少マシになった印象ですが、それでもまだ地味です。銀塩フィルムのように明るい星ほど大きく写ってくれると嬉しいのですが、素の状態では難しそう。望遠レンズに向いたソフトフィルターがあると助かるのですが……。
なお、今回は機材のテストを兼ねて、架台として赤道儀化したAZ-GTiマウントを使用しています。35mmフルサイズ換算で320mmという、そこそこ長い焦点距離ですが、短い露出時間ならなんとか実用できそうです。
オリジナル画像
カメラで撮ったままの画像です。かに座を形作る歪んだ台形と、その中のプレセぺ星団がよく分かります。普段の長時間露出と違って背景は暗いままですが、写っている星の絶対数が少ないです。おそらく、空の暗いところで撮ると、もっとブワッとたくさんの星が写るのではないかと思います。