光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

巨大黒点 2017年7月9日

撮影日時 2017年7月9日
撮影機材 ビクセン ED103S(D103mm, f795mm)、ビクセンSXP赤道儀
使用カメラ Canon EOS Kiss X5
感度・露出時間 ISO100、1/320秒
その他 Baader AstroSolar Safety Film(眼視用)で減光
Registax6によるウェーブレット処理

2017年7月9日に撮影した太陽面の写真です。

この2日ほど前、太陽面の東端からかなり大きな黒点が現れたとの情報がありました。「活動領域2665」と名付けられたこの領域は、中規模(C1.0)のフレアを発生させながら太陽の自転とともに西進してきています。今はまだ比較的端の方にあるので、東西方向が狭く見えていますが、自転によって数日後に地球と正対する形になれば、より目立つはずです。

撮影日時 2017年7月9日
撮影機材 ビクセン ED103S+Meade 3x TeleXtender(D103mm, f2385mm)、ビクセンSXP赤道儀
使用カメラ ZWO ASI120MM
露出時間 約60秒, 約30fps
その他 Baader AstroSolar Safety Film(眼視用)で減光
約1800フレームをAviStack2でスタッキング
Registax6でウェーブレット処理

こちらは、惑星撮影と同様の手法で黒点部分を動画カメラで撮影したもの。半暗部の微細構造や太陽面の粒状斑、また黒点の周囲がわずかに明るくなっていることなどが分かります。

太陽の大きさとの比率、また斜め方向から見ていることを考慮して見積もると、黒点群の大きさは東西方向に地球約10個分、南北方向に地球約3~4個分といったところ。この時点でもかなりの大きさですが、今後、さらに発達する可能性もあります。

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