一眼レフの動画機能で撮った土星
撮影日時 | 2013年5月17日 |
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撮影機材 | ビクセン ED103S+NLV 10mm(D103mm, 合成f8189mm)、ビクセンSXP赤道儀 |
使用カメラ | ペンタックス K-5IIs |
その他 | 約90秒分(2300フレーム)の動画をRegistax6でスタッキング処理 |
2013年5月17日に撮影した土星です。
惑星を拡大撮影する場合、最近では動画を用いるのが主流になっています。動画で撮った惑星は、各コマごとにシーイングの影響で歪んで写ります。この歪みを補正しながら数千コマを重ね合わせ(スタッキング)、画像処理を行うことで従来の静止画では不可能だった高精細の画像を得ようというのが基本的な考え方です。
しかし土星は、火星や木星と比べて単位面積当たりの明るさが暗く、大きく撮ろうとして拡大率を上げると動画の感度を上げざるをえず、画質の面でかなり不利になります。それでも、どこまで写るだろうかということで、手持ちの一眼レフの動画機能を用いて撮影してみたのが上の写真です。
用いたK-5IIs自体、決して動画に強いカメラではなく、また感度の面から拡大率をこれ以上上げられなかったため、このくらいの写りになっています。もっと突き詰めればもう少しいい写りになるのかもしれませんが、逆に言うとこのあたりが、ED103S+K-5IIsの組合せでパッと気軽に撮って得られる画像の1つの限界値なのかとも思います。ただ、最近の感度の高い&動画に強いカメラなら、もう少しよく写りそうな気はします。