ばら星雲(散光星雲+散開星団、いっかくじゅう座)
撮影日時 | 2015年2月14日 |
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撮影機材 | ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG(D60mm, f298mm)、ビクセン SXP赤道儀 |
使用カメラ | Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3 |
ガイド鏡 | ペンシルボーグ25(D25mm, f175mm) |
オートガイダー | ZWO ASI120MM |
感度・露出時間 | ISO1600、120秒×32コマ |
備考 | IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター使用 |
オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンを結んでできる「冬の大三角」の内側に、いっかくじゅう座という目立たない星座がありますが、ここにある有名な星雲が「ばら星雲」です。文字通り、バラを真上から見下ろしたような特徴的な姿で、もしかすると星座の名前より星雲の方が有名かもしれません。
なお、「ばら星雲」というのは「花びら」を構成する散光星雲と、中心部の散開星団をまとめての総称です。このうち、眼視で容易に見えるのは中心部の散開星団NGC2244の部分だけで、「花びら」の方はまず見えません。これは、散光星雲が放つ光の波長が目に感じにくいためです。
しかし写真に撮ると、実に見事な姿が浮かび上がります。とはいえ、淡いことには違いなく、撮った直後は光害に埋もれて星雲部分はほとんど確認できませんでした。強烈に画像処理をかけて、ようやくここまでバラの姿をあぶりだしました。
花びら部分には黒い筋や点が見えますが、これはガスやチリが互いの重力で濃密に集まっている部分で、いわば「星の卵」です。これがさらに成長すると、自身の重力でガスが圧縮され、自ら光を放つ恒星となるのです。