ラブジョイ彗星(C/2014 Q2)

撮影日時 | 2015年1月10日 |
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撮影機材 | ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG(D60mm, f298mm)、ビクセン SXP赤道儀 |
使用カメラ | Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3 |
ガイド鏡 | ペンシルボーグ25(D25mm, f175mm) |
オートガイダー | ZWO ASI120MM |
感度・露出時間 | ISO1600、90秒×16コマ |
備考 | IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター使用 |
ラブジョイ彗星(C/2014 Q2)は、2014年8月17日にオーストラリアのアマチュア天文家テリー・ラブジョイ氏によって発見された新彗星です。地球に0.47天文単位まで近づく軌道が計算され、明るくなることが期待されましたが、彗星は予想を上回るペースで増光し、2014年12月には肉眼彗星に、地球に最接近する1月には3~4等台にまで明るくなりました。
ちなみに、ラブジョイ氏はこれまでにC/2007 E2、C/2007 K5、C/2011 W3、C/2013 R1、C/2014 Q2の5つの彗星を発見していますが、そのうちの3つまでもが肉眼彗星となっています。口径20cmの望遠鏡を使って捜索しているとのことなので、結果的に発見されるのは明るい彗星が多くなりがちという部分はあるのだろうとは思いますが、11個もの彗星を発見しながらもそのほとんどが明るくならず、「真っ暗ホルツ」などと揶揄されるドナルド・マックホルツ氏などと比べると強運ぶりが際立っています。
地球への最接近は1月8日ごろでしたが、1月5日が満月だったため撮影には適さず。それでも8日に、自宅から10×42の双眼鏡で予報位置のあたりを覗いてみると、ボヤッと光る彗星のコマを難なく捉えることができました。M42との見え具合と比べると、この時点でおそらく4等程度は確実にあったでしょう。
上の写真は、月の出がやや遅くなった1月10日に撮影したもの。今回は彗星と地球との距離が近いために彗星の見かけ上の動きが速く、普通に恒星時で追尾すると流れてしまうところです。しかし今回は彗星のコマが明るく、ガイドカメラで捉えることができたため、コマ自体を追尾することで流れを押さえることができました(背景の恒星が流れているのはそのため)。
都心での撮影にもかかわらず、青緑色が結構きれいに出てくれました。ごくうっすらとですが尾も見えています。ダストがもう少し出ていてくれれば見栄えもするのですが、これも彗星の個性。コマ周辺のガスの色がきれいに見えるので、これはこれで悪くないものです。