光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

木星とイオ 2023年11月1日~2日

撮影日時 2023年11月1日 23時56分38秒
撮影機材 セレストロン EdgeHD800+Meade 3x TeleXtender+PierroAstro ADC MK3、ビクセンSXP赤道儀
使用カメラ モノクロ:ZWO ASI290MM
カラー:ZWO ASI290MC
露出時間 モノクロ:30ms, 90秒, 30fps
カラー:30ms, 90秒, 30fps
その他 Optolong UV/IRカットフィルター使用
モノクロ:約2000フレームをAutostakkert!3でスタック後、Registax6でウェーブレット処理
カラー:約2000フレームをAutostakkert!3でスタック後、Registax6でウェーブレット処理
得られたモノクロ、カラーの画像をステライメージ7でLRGB合成

2023年11月1日、動画カメラを用いて撮影した木星です。

拡大撮影系のキーコンポーネントの構成は過去と同じですが、Borgパーツを流用した組み方から変更しています。これは、過去の組み方では光軸ずれが解消できなかったためで、ここの安定性が大幅に向上しています。

この日は、この季節にしては珍しく気流が安定しており、木星の高度が高いこともあってピント合わせなども苦労せず行えました。写りは過去最高の部類で、北赤道縞の乱流や極付近のいたるところにある白斑などがよく分かります。

また、右上には「ガリレオの4大衛星」の1つ、第1衛星のイオがあり、まさにこれから木星面を通過しようとしています。イオは火山活動が活発なことで有名な衛星で、その表面は硫黄などで覆われています。衛星が黄色っぽく見えるのはこの硫黄分のためです。

撮影日時 2023年11月2日 0時10分31秒
撮影機材 セレストロン EdgeHD800+Meade 3x TeleXtender+PierroAstro ADC MK3、ビクセンSXP赤道儀
使用カメラ モノクロ:ZWO ASI290MM
カラー:ZWO ASI290MC
露出時間 モノクロ:30ms, 90秒, 30fps
カラー:30ms, 90秒, 30fps
その他 Optolong UV/IRカットフィルター使用
モノクロ:約2000フレームをAutostakkert!3でスタック後、Registax6でウェーブレット処理
カラー:約2000フレームをAutostakkert!3でスタック後、Registax6でウェーブレット処理
得られたモノクロ、カラーの画像をステライメージ7でLRGB合成

こちらは上の写真からおよそ15分後の写真。イオが木星の前面に回ってきて、木星面にくっきりと影を落としています。

イオは4大衛星の中で最も内側の軌道を回る衛星で、わずか2日足らずで木星の周りを1周します。その分速度も速く、この写真でもよく見るとイオが楕円形に写っているのが分かります。90秒間の露出中にこれだけの距離を動いたというわけです。

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