木星 2017年5月4日
撮影日時 | 2017年5月4日 21時58分37秒 |
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撮影機材 | セレストロン EdgeHD800+Meade 3x TeleXtender(D203mm, f6096mm)、ビクセンSXP赤道儀 |
使用カメラ | モノクロ:ZWO ASI120MM カラー:ZWO ASI120MC |
露出時間 | モノクロ:30ms, 90秒, 30fps カラー:30ms, 90秒, 30fps |
その他 | モノクロ:約2400フレームをAutostakkert!2でスタック後、Registax6でウェーブレット処理、ステライメージ7で最大エントロピー法による画像復元 カラー:約2000フレームをAutostakkert!2でスタック 得られたモノクロ、カラーの画像をステライメージ7でLRGB合成 |
2017年5月4日、動画カメラを用いて撮影した木星です。
拡大撮影系については従来と同様の組み合わせ。ただ、少なくとも今シーズンの木星に関しては、大気差補正用のウェッジプリズムを入れないことにしました。今のシステムの拡大率と分解能、木星の高度から見積もられる分散量からすると補正量はかなり微妙で、むしろ過剰補正やプリズム由来の非点収差の悪影響の方が目立ちそうな感があるため。単に使いこなせていないだけかもしれませんが……。
この日は気流がまずまず安定していて、ピント合わせなども苦労せず行えました。写りとしてはこれまでの中ではいい方で、複雑に濃淡が絡み合った南赤道縞や、赤道帯にひげのように伸びるフェストーンが目立ちます。この写真では色がやや薄くて見づらいですが、左上には数年前から赤みを帯びてきた永続白斑BAも見えています。やはり、惑星の撮影においてシーイングの占める割合は極めて大きいといえるでしょう。