光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

ZTF彗星(C/2022 E3)

撮影日時 2023年1月21日
撮影機材 ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG(D60mm, f298mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ ZWO ASI2600MC Pro
ガイド鏡 ペンシルボーグ25(D25mm, f175mm)
オートガイダー ZWO ASI120MM
感度・露出時間 -20℃、Gain=100、300秒×30
備考 IDAS LPS-D1フィルター使用

ZTF彗星(C/2022 E3)は、2022年3月2日、パロマー天文台のサミュエル・オシン(Samuel Oschin)シュミットカメラ(口径48インチ≒1.22メートル)を用いて行われている掃天プログラム"Zwicky Transient Facility"によって発見された新彗星です。2月初旬に地球に0.28天文単位まで接近して肉眼等級に達すると予測されていましたが、実際、その通り順調に増光しました。

この写真は2023年1月下旬に撮影したもので、この時の地球-彗星間の距離は0.49天文単位ほど。明るさは約5~6等台でした。

露出時間をたっぷりとったのでイオンの尾もしっかり写るだろうと思ったのですが、イオンの尾自体が時間変化することもあってか写りは大変に淡く、思ったほどはっきりとは炙り出せませんでした。それでも存在は分かりますし、コマが思った以上に大きく広がっていること、また彗星を正面に近い方向から見ているためにアンチテイル(太陽方向に尾が伸びているように見えること。たなびいたダストの尾が見かけ上、そのように見えることがある。)が見えていることなど、興味深い構造が見て取れます。

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