ZTF彗星(C/2022 E3)
撮影日時 | 2022年12月26日 |
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撮影機材 | ミニボーグ60ED+マルチフラットナー1.08×DG(D60mm, f378mm)、ビクセン SXP赤道儀 |
使用カメラ | ZWO ASI2600MC Pro |
ガイド鏡 | ペンシルボーグ25(D25mm, f175mm) |
オートガイダー | ZWO ASI120MM |
感度・露出時間 | -20℃、Gain=150、300秒×8 |
備考 | IDAS LPS-D1フィルター使用 |
ZTF彗星(C/2022 E3)は、2022年3月2日、パロマー天文台のサミュエル・オシン(Samuel Oschin)シュミットカメラ(口径48インチ≒1.22メートル)を用いて行われている掃天プログラム"Zwicky Transient Facility"によって発見された新彗星です。2月初旬に地球に0.28天文単位まで接近し、肉眼等級になることが期待されています。ここまでの増光は順調で、おそらく1月末~2月初旬には北の空で4等台で見えることでしょう。
この写真は2022年末に撮影したもので、この時の地球-彗星間の距離は1.2天文単位ほど。明るさは約7~8等台でした。
天球上での固有運動がまだあまり大きくないので、今回の撮影では事後に彗星核の位置を基準に位置合わせを行う、いわゆる「メトカーフ・コンポジット」を行いました。見かけの長さは短いものの、ダストの尾は思ったより立派。一方で、イオンの尾は右側に向かって伸びているはずですが、写真上ではほとんど見えません。東京都心で空がそもそも明るい上、薄明まで時間が限られていて露出が稼げないので、なかなか厳しいところです。