光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

NGC253(系外銀河、ちょうこくしつ座)

撮影日時 2025年11月21日
撮影機材 ビクセン ED103S+SDフラットナーHD(D103mm, f811mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ ZWO ASI2600MC Pro
ガイド鏡 ペンシルボーグ(D25mm, f175mm)
オートガイダー ZWO ASI120MM
感度・露出時間 -10℃, Gain=100, 露出300秒×32コマ
備考 IDAS LPS-D1使用

ちょうこくしつ座にある系外銀河です。カタログ値では明るさ7.3等、大きさ29分×6.8分という見事さで、アンドロメダ銀河 M31(3.4等、178分×63分)やさんかく座銀河 M33(5.7等、73分×45分)に次ぐ明るさ、大きさです。

小望遠鏡でも見えるような明るい星雲・星団を集めた「メシエカタログ」には、「なぜこれが載っていないのだろう?」と思うような収録漏れ天体がいくつもありますが、これもその1つ。南に偏っていて、メシエが住んでいたパリからは高度15度くらいまでしか昇らなかったということも影響したかもしれません(ただ、その割にはそれよりさらに高度の低いM83などを見つけているのですが)。幸い、現在の東京では南中時に高度30度くらいまで昇るので、いくぶん状況はマシではあります。

この銀河がこれほど明るく大きく見えるのは、地球からの距離が約1100万光年ほどしかないためで、地球から最も近い銀河群の1つである「ちょうこくしつ座銀河群」の中心メンバーでもあります。また、このへんは天の川から最も離れた「銀河南極」付近にあたり、アノテーションを書きこんでみると、おとめ座銀河団周辺ほどではないにせよ、下写真のように背景に多数の銀河が確認できます。

上述のように、この銀河は南中時でも高度が低く、撮影にはかなり難儀するかと思ったのですが、さすがは明るい銀河、想像以上によく写ってくれました。この銀河には約2億年前に別の矮小銀河が衝突し、円盤を乱して活発な星形成(スターバースト)が起こったと言われているのですが、いかにもスターバースト銀河らしい複雑な暗黒帯と青みがかった周辺部が魅力的です。

オリジナル画像

コンポジット&処理前の画像およびレベル調整のみ行った画像です。明るい天体だけに銀河の中心部は見えるものの、南天低いために赤みが強く、さらに全体的に光害に埋もれて写りとしては少々心許ないです。

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