黒眼銀河 M64(系外銀河、かみのけ座)

撮影日時 | 2017年2月26日 |
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撮影機材 | セレストロン EdgeHD 800(D203mm, f2032mm)、ビクセン SXP赤道儀 |
使用カメラ | Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3 |
ガイド鏡 | セレストロン オフアキシスガイダー使用 |
オートガイダー | StarlightXpress Lodestar |
感度・露出時間 | ISO100、900秒×8コマ |
備考 | IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター使用 |
かみのけ座にある渦巻銀河です。その特徴はなんといっても中心核の手前に大きく広がる暗黒帯で、これが黒目のように見えることから「黒眼銀河」の愛称があります。地球からの距離が千数百万光年あるので見掛けの大きさは小さいですが、実際には「メシエ天体の中で2番目に大きな銀河」という説があるくらい大きな銀河です。
前回撮影した時はあくまでもガイドシステムの試運転の「ついで」で、露出も大してかけませんでしたが、今回は露出時間をある程度確保した結果、淡い周縁部も写し取ることができました。また、撮影した午前1時~2時ごろには天頂付近に昇る上、真冬に比べるとシーイングがマシだったおかげか、「黒眼」にあたる暗黒帯の微細構造や、時計回りに渦を巻いている様子がある程度見て取れます。外周にはさらに淡いハロが広がっていますが、そこまでしっかり捉えきるにはまだもう少し露出が足りないようです。
オリジナル画像

コンポジット&処理前の画像です。元画像の段階でも、特徴的な「黒眼」の存在がハッキリ分かります。