光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

M35(散開星団、ふたご座)

撮影日時 2023年12月18日
撮影機材 ビクセン ED103S+SDフラットナーHD+レデューサーHD(D103mm, f624mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ ZWO ASI2600MC Pro
ガイド鏡 ペンシルボーグ(D25mm, f175mm)
オートガイダー ZWO ASI120MM
感度・露出時間 -20℃, Gain=100, 露出60秒×32コマ
備考 ケンコー・トキナー PRO1D プロソフトン クリア(W)フィルター使用

ふたご座の足元にある、明るく大きな散開星団です。見かけの広がりは満月の大きさに匹敵し、明るさは5.1等に達します。構成する星の数が多い上、天の川の中にあるため、背景には微光星がびっしりで見ごたえがあります。

M35のすぐ脇には暗く小さな星団がありますが、こちらはNGC 2158。その密集度合から、かつては球状星団と考えられていましたが、れっきとした散開星団です。M35が2900光年ほどの距離にあるのに対し、NGC 2158は14000光年ほども離れていて、その分、暗く小さく見えます。色が赤っぽいのは、この星団が生まれてから約20億年と比較的年齢が高いためです(M35の年齢は約1億5000万年)。

この写真では、散開星団の星々を強調するために、ソフトフィルターである「プロソフトン クリア」を用いています。全体として、キラキラしたいい雰囲気に仕上がったのではないかと思います。

オリジナル画像

コンポジット&処理前の画像です。明るい星団なので、この時点でM35やNGC 2158の姿がハッキリと分かります。

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