光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

回転花火銀河 M101(系外銀河、おおぐま座)

撮影日時 2017年2月4日
撮影機材 ビクセン ED103S+ボーグ マルチフラットナー 1.08×DG(D103mm, f859mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3
ガイド鏡 ペンシルボーグ(D25mm, f175mm)
オートガイダー ZWOptical ASI120MM
感度・露出時間 ISO100、900秒×8コマ
備考 IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター使用

おおぐま座のしっぽの先付近にある立派な渦巻銀河です。渦巻星雲を真上から見た姿をしていて、「回転花火銀河」という愛称は腕を火花に見立てたものです。地球からの距離は約2700万光年。

見かけの大きさは満月の2/3ほどもあり、カタログ上の明るさも7等台と数字だけは立派なのですが、銀河の渦巻きが正面を向いている「フェイスオン」の銀河の常として大変に淡く、見るのも撮るのもかなりの難物です。加えて、撮影場所の北側には渋谷・新宿が控えており、北天は光害で壊滅状態なので、かなりの困難が予想されました。実際、4年前にチャレンジしたときは「存在を確認するのがやっと」という証拠写真レベルのものしか撮れませんでした。

今回は光害の和らぐ深夜~明け方の時間帯を狙い、1コマ当たりの露出時間を長めに取ることで淡い腕を捉えることを試みました。画像処理の段階では、背景処理の際に腕の部分をかき消さぬよう細心の注意が必要でしたが、どうにか愛称にふさわしい堂々とした渦巻きの姿をあぶり出すことができました。

なお、この周辺には同じ銀河群に属する系外銀河がいくつも存在します。この写真でも、M101の北側(上)にNGC5473(明るさ:11.5等、大きさ:2.2分×1.7分)、西側(左)にNGC5477(明るさ:14.0等、大きさ:1.6分×1.3分)が見えています。こうした暗い銀河を、星図と突き合わせて探していくのも春の銀河の楽しみの一つです。

オリジナル画像

コンポジット&処理前の画像です。等級の数字の割に見づらいことで有名なだけに、中心部はかろうじて見えるものの、腕の部分ははほとんど見えません。

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