回転花火銀河 M101(系外銀河、おおぐま座)
撮影日時 | 2013年5月6日 |
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撮影機材 | ビクセン ED103S(D103mm, f795mm)、ビクセン SXP赤道儀 |
使用カメラ | Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3 |
ガイド鏡 | アトム ガイドスコープ(D60mm, f540mm) |
オートガイダー | StarlightXpress Lodestar改 |
感度・露出時間 | ISO800、120秒×72コマ |
備考 | IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター使用 |
おおぐま座のしっぽの先付近にある立派な渦巻銀河です。M51と同様、渦巻星雲を真上から見た姿をしていて、「回転花火銀河」という愛称は腕を火花に見立てたものです。地球からの距離は約2700万光年。
見かけの大きさは満月の2/3ほどもあり、カタログ上の明るさも7.8等と、8.4等のM51より明るいのでさぞ立派な姿……と思ってしまうのですが、実際に撮影を始めてみるととにかく淡く、ちっとも写りません。構図決定のための試し撮りの段階でも、撮ったRAW画像をステライメージで強調処理してようやく存在が分かるレベル。元々、自宅は北10km以内に渋谷や新宿が控えていて、北天が光害で壊滅的なことを考えると、写ってくれただけでもよしとするべきかもしれません。
また、極端な強調処理を行ったせいで、おそらく撮像素子の読み出しノイズに起因すると思われる「スジ」が目立つようになってしまいました。当時はフラット補正を行っていなかったので、この現象は不可避でしたが、今ではフラット補正をちゃんとやればこのパターンは消えることが分かっているので、条件の良いときに再チャレンジしたいものです。