アンテナ銀河 NGC4038, 4039(系外銀河、からす座)
撮影日時 | 2021年3月15日 |
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撮影機材 | ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG(D60mm, f298mm)、ビクセン SXP赤道儀 |
使用カメラ | モノクロ:ZWO ASI290MM カラー:ZWO ASI290MC |
ガイド鏡 | ペンシルボーグ25(D25mm, f175mm) |
オートガイダー | ZWO ASI120MM |
感度・露出時間 | モノクロ:Gain=110, 300秒×8コマ カラー:Gain=110, 300秒×8コマ |
備考 | モノクロ:OPTOLONG Night Sky H-alphaフィルター使用 カラー:IDAS LPS-D1フィルター使用 |
からす座にある天体で、2つの系外銀河がまさに衝突している最中の姿です。この衝突の影響でチリや星間ガスが各銀河から放出され、まるで触覚のような2本のテールが形成されています。このテールがアンテナのように見えることから「アンテナ銀河」という愛称が付きました。そのまま「触覚銀河」という愛称もあります。
今回は、この前に撮ったM51と同様、赤外線撮影を組み合わせたLRGB法で撮影しています。この天体の場合、視直径がM51に比べると小さいことから、使用する鏡筒としては焦点距離がやや長いミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DGの組み合わせ(焦点距離298mm、F5.0)を利用しています。
とはいえ、撮影当夜は空の状態が春霞であまり良くなく、対象の高度も低いことから、赤外で撮影しているとはいえ、写りはあまり良くありませんでした。銀河本体の暗黒帯などは比較的よく写ったと思いますが、「触覚」は根本付近がかろうじて認識できる程度で、正直不満が残ります。空気の澄んだ冬晴れの日の深夜に撮影すべき対象かもしれません。
オリジナル画像
コンポジット&処理前の赤外画像です。光害カブリによる背景の傾斜はあまり気になりませんが、背景レベルそのものは高く、銀河自体の写りは赤外にしてはあまり良くありません。
一方、こちらがコンポジット&処理前のカラー画像です。光害カットフィルターを装着していても、銀河は光害に飲まれ、像は非常にかすかです。