光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

ひまわり銀河 M63(系外銀河、りょうけん座)

撮影日時 2025年4月26日
撮影機材 セレストロン EdgeHD800(D203mm, f2032mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ ZWO ASI2600MC Pro
ガイド鏡 セレストロン オフアキシスガイダー使用
オートガイダー QHY5III585M
感度・露出時間 -10℃, Gain=300, 露出100秒×80コマ
備考 IDAS LPS-D1フィルター使用

りょうけん座にある渦巻銀河で、その形から「ひまわり銀河」の愛称があります。りょうけん座には「子持ち銀河」M51をはじめ、明るい銀河がいくつかありますが、このM63も約8.5等と比較的明るい銀河です。M51などとともに「M51銀河群」と呼ばれる集団を形作っています。地球からの距離はおよそ2500万光年ほど。

写真で見ると、「花びら」に相当する腕の部分に暗黒帯が複雑に入り組んでいるのが分かりますが、このような銀河は「羊毛状渦巻銀河」(Flocculent spiral galaxy)と呼ばれます。同じ「渦巻銀河」といっても、腕の形のハッキリしたM51(こちらは「グランドデザイン渦巻銀河」と呼ばれます)などとは様子が大きく異なります。

M63の写真では、この細かい構造をどこまで出せるかによって印象が大きく変わるのですが、今回は1コマ当たりの露出を短めにするとともに、画像処理の段階でモノクロ画像とカラー画像とに分けて処理を行い、LRGB合成を施すという手順を踏むことで精細感の向上を狙いました。まずまず雰囲気は出たのではないかと思います。

オリジナル画像

コンポジット&処理前の画像およびレベル調整のみ行った画像です。銀河中心部はどうにか分かりますが、腕がどの程度まで広がっているのかは全く分かりません。

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