ひまわり銀河 M63(系外銀河、りょうけん座)

撮影日時 | 2017年1月28日 |
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撮影機材 | セレストロン EdgeHD800(D203mm, f2032mm)、ビクセン SXP赤道儀 |
使用カメラ | Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3 |
ガイド鏡 | セレストロン オフアキシスガイダー使用< |
オートガイダー | StarlightXpress Lodestar |
感度・露出時間 | ISO100、900秒×8コマ |
備考 | IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター使用 |
りょうけん座にある渦巻銀河で、その形から「ひまわり銀河」の愛称があります。りょうけん座には「子持ち銀河」M51をはじめ、明るい銀河がいくつかありますが、このM63も約8.5等と比較的明るい銀河です。M51などとともに「M51銀河群」と呼ばれる集団を形作っています。地球からの距離はおよそ2500万光年ほど。
写真で見ると、「花びら」に相当する腕の部分に暗黒帯が複雑に入り組んでいるのが分かります。撮影した日はシーイングが悪くて微細構造が潰れ気味ですが、それでも他の銀河とは違う特徴的な姿が見て取れます。春本番になれば、移動性高気圧に覆われて気流の落ち着く日も多くなるはずですが、一方で、昇ってくる時刻が早まる&春霞のために光害の影響が強く出るはずで、そのあたりが悩ましいところです。
ちなみに、M63のすぐ北西側にある明るい星はM63とは無関係の星。それどころか、この写真に写っている星はすべて私たちの銀河系内の星です。M63は銀河系と同程度の大きさを持つと考えられており、それも併せて考えると、遠近感を感じられて面白いかと思います。
オリジナル画像

コンポジット&処理前の画像です。中心核が見えていて銀河の存在は分かりますが、特徴的な腕の部分は、中心に近いところがごくうっすらと見えるのみです。