光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

M49(系外銀河、おとめ座)

撮影日時 2013年5月3日
撮影機材 ビクセン ED103S(D103mm, f795mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3
ガイド鏡 アトム ガイドスコープ(D60mm, f540mm)
オートガイダー StarlightXpress Lodestar改
感度・露出時間 ISO800、120秒×8コマ
備考 IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター使用

おとめ座にある楕円銀河です。銀河の密集地帯から南にやや外れたところにありますが、これも「おとめ座銀河団」の一員……というか、この銀河の発見を契機として「おとめ座銀河団」に属する銀河が芋づる式に発見されたという経緯があります。地球からの距離は約5500万光年。

楕円銀河は、写真に撮ってもボウッとした楕円形の光芒が写るだけなので、それ単体だと決して面白い被写体ではないのですが、この写真をよく見てみると、背景に暗く小さな銀河が多数写っています。パッと見ただけでも、写真上端のNGC4469(11.2等)やM49下のNGC4470(12.1等)などはすぐに分かります。

M49周辺の銀河(ステラナビゲータ10/(株)アストロアーツ)

こうやって撮った写真と星図を見比べるのは案外楽しい作業です。また、これらの銀河の実際の大きさや明るさがほぼ同程度のオーダーと考えると、この見かけの大きさ、明るさの違いは地球からの距離を反映しているわけで、宇宙の奥行きを実感できる瞬間でもあります。

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