光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

ソンブレロ銀河 M104(系外銀河、おとめ座)

撮影日時 2013年2月11日
撮影機材 ビクセン ED103S(D103mm, f795mm)、ビクセン SXD赤道儀
使用カメラ Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3
ガイド鏡 アトム ガイドスコープ(D60mm, f540mm)
オートガイダー StarlightXpress Lodestar改
感度・露出時間 ISO800、90秒×10コマ
備考 IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター使用、中央部をトリミング

おとめ座とからす座の境界付近にある銀河で、形がメキシコのソンブレロという帽子に似ていることから、「ソンブレロ銀河」という愛称がついています。

おとめ座方向には銀河の巨大な集団である「おとめ座銀河団」が存在していますが、M104はそのメンバーではないと考えられています。従来は渦巻銀河を横から見た姿だと思われていましたが、2012年、スピッツアー宇宙望遠鏡による赤外線観測により、楕円銀河の中に円盤が収まった複雑な構造を持つことが明らかとなりました。なぜ、このような奇妙な構造を持つようになったのかについては、現在も研究が進められています。

M104は比較的明るい銀河で、都心でも意外とよく写ります。ここでも、銀河の中央を横切る特徴的な暗黒帯がはっきりと見て取れます。系外銀河のご多分に漏れず、見かけの大きさが小さい(8秒×4秒程度)ため、この写真では中央部をトリミングしていますが、できればシーイングの良いときに長焦点の鏡筒で狙ってみたい対象です。

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