光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

天王星&海王星 2016年10月15日

撮影日時 2016年10月15日
撮影機材 セレストロン EdgeHD800+Meade 3x TeleXtender(D203mm, f6096mm)、ビクセンSXP赤道儀
使用カメラ ZWOptical ASI120MC
露出時間 天王星:約320秒, 約5fps
海王星:約600秒, 約1fps
その他 天王星:1600フレームをAutostakkert!2でスタック
海王星:600フレームをAutostakkert!2でスタック

2016年10月15日、動画カメラを用いて撮影した天王星(左)と海王星(右)です。

この年の天王星はちょうど翌10月16日1時38分が衝でした。惑星の観測において、惑星が太陽の反対側に来る「衝」は一般的に観望好機といえるのですが、この天王星や海王星の場合、もともとの距離が非常に離れている(天王星:約19天文単位(約28億km)、海王星:約29天文単位(約43億km))ため、年間を通じて視直径や明るさに大きな変化はなく、特に衝にこだわる必要はなかったりします。

天王星は土星の2倍ほども地球から離れていて、明るさは約5.7等しかありません。視直径も小さく、模様などはとても写りませんが、それでも青白い色はよく分かります。眼視だと、やや緑がかった灰色の円盤像に見えます。

一方の海王星は、冥王星が準惑星に降格された今、最も太陽から遠い惑星となっています。明るさは天王星よりさらに暗い7.8等。それでも動画カメラに1秒/コマの露出を与えると、青いその姿がはっきり浮かび上がりました。

これらの惑星の場合、口径20cm程度の望遠鏡では表面の模様を捉えるのはほとんど不可能なので、無理にLRGB撮影を行うのではなく、カラーカメラのみで撮影を行っています。海外では、大口径の望遠鏡と好気流、さらに必要に応じて赤外線フィルターを併用することで模様を検出した例もありますが、日本のように気流状態が劣悪な環境下では、大口径望遠鏡を用いてもなかなか難しかろうと思います。

ところで、こうやって天王星と海王星を並べてみると、同じ「青緑色」と形容されがちな両惑星の色の違いが意外とよくわかります。

ボイジャー2号による天王星
ボイジャー2号による海王星
ボイジャー2号からの画像との比較(上:天王星 下:海王星)

実際、惑星探査機ボイジャー2号からの画像と比較してみると、ちゃんとそれぞれの色を反映しているようです。こんな小さな望遠鏡で、数十億kmの彼方の物体の色が正しく分かるというのは、考えてみるとなかなかすごいことだと思います。

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