光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

M33(系外銀河、さんかく座)

撮影日時 2015年11月3日
撮影機材 ビクセン ED103S+レデューサーED(D103mm, f533mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3
ガイド鏡 ミニボーグ60ED(D60mm, f350mm)
オートガイダー ZWOptical ASI120MM
感度・露出時間 ISO800, 露出120秒×48コマ
備考 IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター使用

アンドロメダ座の隣、さんかく座にある系外銀河です。M31とともに銀河系に最も近い系外銀河の1つで、銀河系を含めたこれらの銀河は「局部銀河群」と呼ばれる集団を形作っています。カタログ上の明るさは5.7等とそれなりにあるのですが、渦巻の腕が乱れ気味に広がっていることもあって総じて淡く、数字の割に見にくく写りにくい天体です。

実際、撮影後の生画像を見ると、どこに写っているのか一見分からないほど淡く、果たしてここからあぶりだせるだろうかと心配しましたが、なんとか雰囲気だけは出せたでしょうか。天頂付近でギリギリ「秋の四辺形」が見えるかどうかという環境では、さすがに淡い腕の先端まで表現するのは無理ですが、そもそも写るかどうか自体怪しかったので、まずその点はクリアできました。

M33の特徴としては、星形成が大変活発なことが挙げられます。M33の北東側(左上)の腕の中にはNGC604という散光星雲が見えますが、ここはまさに星が生まれようとしている領域です。M33までの距離は250万光年前後と考えられていますが、その距離を隔ててなお、これだけの大きさと明るさで見えることからも、この散光星雲がいかに巨大なものか分かります。この他にもいくつかの散光星雲が写っていますが、これらを赤く表現しようとすると色収差に伴う「赤ハロ」まで強調されてしまうこともあり、今回は断念しました。冷却CCDでの三色分解撮影なら比較的簡単なのでしょうが……。

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