光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

スーパームーン

撮影日時 2015年9月28日
撮影機材 ビクセン ED103S(D103mm, f795mm)、ビクセンSXP赤道儀
使用カメラ ペンタックス K-5IIs
感度・露出時間 ISO200、1/1000秒×8コマ
その他 AviStack2による画像処理

いわゆる「スーパームーン」の際の満月の写真です。

月は地球の周りを円ではなく、地球を焦点とした楕円軌道を描いて回っています。そのため、時々地球に大きく近づく時があります。このタイミングと満月になる時とが重なると、普段よりも大きな満月が見えることになります。これがいわゆる「スーパームーン」です。なお、「スーパームーン」というのは、天文学ではなく占星術の用語で、占星術師のRichard Nolleが1979年に言い出したことに始まります。最近、大きく取り上げられがちですが、実はそれほど歴史や権威がある話ではないのです。

とはいえ、普段より大きく見えるのは事実で、月が地球から最も離れた時と比べると1割ほど大きく見えます。これについては、いずれ「最遠の満月」と比べてみようと思います。

さて、この写真ですが、これを撮った11月16日午後23時ごろには、すでに満月を過ぎています。そのため、東側(右側)がわずかに欠けていて、このあたりの地形を観察するには絶好の機会です。欠け際の中央やや北側(上側)に見える、大型の立派なクレーターはガウス(171km)。「豊かの海」(「ウサギ」の耳)の南側にある2つの大きなクレーターはヘカタイオス(134km)とフンボルト(199km)です。

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