光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

月齢20

撮影日時 2011年9月19日
撮影機材 ビクセンED103S(D103mm, f795mm)、ビクセンSXD赤道儀
使用カメラ ペンタックス K-7
感度・露出時間 ISO100、1/30秒×4コマ

ED103Sのファーストライトから10日、下弦手前の月を撮ってみました。

月の西側は暗く見える「海」が占める面積が大きいため、どことなく地味で寂しげな感じがします。しかしその分、クレーターから伸びる光条が目立ちます。中央付近に見える、立派な光条を持つ2つのクレーターは、東側(右側)にあるのがコペルニクス(直径97km)、西側(左側)にあるのがケプラー(直径32km)です。

また、その北西側(左上側)にはひときわ明るい光点がありますが、これはアリスタルコス(直径40km)という約5億年前にできたクレーターです。月面で最も明るい地形で、その光の反射率は20%以上にもなります。しかし人肌の反射率が20%程度、月面の平均的な反射率が7%程度なので、アリスタルコスが明るいというよりは、月が意外と黒いということなのでしょう。

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