光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

「皆既月食」の欠け始め 2014年10月8日

撮影日時 2014年10月8日
撮影機材 ミニボーグ60ED+ビクセン NLV 10mm(アイピース)、ベルボン CX-440
使用カメラ Canon PowerShot S120
感度・露出時間
備考 アイピースにカメラを押し当ててのコリメート撮影

2011年12月以来3年ぶりとなる皆既月食が、2014年10月8日にありました。宵のうちの現象ということで、一般の人も含めた観望には絶好の条件だったのですが、残念ながら都内の自宅からは厚い雲に阻まれ、欠け始めの正味3~40分ほどしかまともに観察できませんでした。それどころか、月食終了後には雨までパラついてくる始末。

結局、撮れたのは半ば余興でミニボーグ60EDのアイピースにデジカメを押し当てて撮った、この1枚のみです。

この日は早々に仕事を切り上げ、18時ごろには観望 兼 撮影機材(ED103S+SXP赤道儀)を自宅前の路上に展開しました。ただ、宵のうちということで「見せてください」という通行人も現れるかと思い、念のためミニボーグ60EDと双眼鏡もそれぞれカメラ三脚に載せたものを用意していたのですが、これが大当たり。近所の人たちから塾の送迎の親子連れまで、2時間あまりのうちにのべ20人以上は来たのではないでしょうか。完全に「即席観望会」の様相を呈して、たいそうな盛り上がりでした。

月が欠ける様子を連続撮影しようと思っていたものの、雲のせいで完全に不発に終わったのでこちらも解説に専念。月食の進行予想を出したり、機材の説明をしたり、子供たちに普段の月の満ち欠けと月食の違いを説明したり……。月食自体はイマイチな結果でしたが、ささやかながら天文普及に貢献できたんじゃないかと思います。

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