光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

カリフォルニア星雲 NGC1499(散光星雲、ペルセウス座)

撮影日時 2016年12月28日
撮影機材 ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG(D60mm, f298mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3
ガイド鏡 ペンシルボーグ25(D25mm, f175mm)
オートガイダー ZWOptical ASI120MM
感度・露出時間 ISO100, 露出600秒×16コマ
備考 IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター使用

ペルセウス座にある大型の散光星雲です。すぐ南側(写真下側)に見える4等星、ペルセウス座ξ星の放射により星間の水素ガスが励起され輝いているもので、人間の目には感じにくいHα線(波長656.3nm)で輝いているため、肉眼でその姿を捉えるのは困難です。しかし赤外線カットフィルターを除去したいわゆる「天文改造デジカメ」なら比較的容易に写る……と言われています。

とはいえ、そこは東京都心。一筋縄ではいきません。この星雲を撮影するのは2回目ですが、前回撮影した時は、未処理の状態では星雲の姿がまったく見えず、かなり強引な画像処理を行って星雲の姿をあぶり出さざるを得ませんでした。

そこで今回は、カメラの感度をあえて下げ、1コマあたりの露出時間を大幅に伸ばして撮影してみました。その結果、星雲を浮き立たせるための強調処理は穏やかなもので済み、コンポジットに用いるコマ数が減ったにもかかわらず、写りや粒状感が大幅に軽減されています。できれば、星雲周縁部のヒゲのような微細構造を詳細に浮かび上がらせたいところですが、そのためには更なる露出ないしHα線でのナローバンド撮影が必要になりそうな気がします。

また、北に渋谷・新宿を控えているだけに背景の光害カブリは相変わらずひどく、ELフラットを単純に適用しただけでは補正しきれなかったので、フラットフレーム、ライトフレームともに現像後に三色分解を行った上、R, G, Bの各プレーンについてステライメージの「ガンマフラット」機能で補正を実行→RGB合成→ライトフレームのコンポジットという手順を踏んでいます。

最近行っているこの方法、厳密なことを言うと、現像の時点でベイヤー配列の画素間で補完処理が行われてしまうため、画素レベルで見ると正しいフラット補正にはなっていません。その意味で「全体として見たときに色ムラが目立たないから、まぁいいか」という結果オーライの便法なのですが、それでも都心のように光害カブリが強烈でフラットフレームを合わせこむのが難しい場合、1つの方法だろうと思います。

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