光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

M3(球状星団、りょうけん座)

撮影日時 2012年4月1日
撮影機材 ビクセンED103S(D103mm, f795mm)、ビクセンSXD赤道儀
使用カメラ Canon EOS Kiss X5
感度・露出時間 ISO400、60秒×4コマ
備考 ガイドなし

うしかい座の1等星アークトゥルスと、りょうけん座の3等星コル・カロリ(これも美しい二重星として有名です)を結んだ線のほぼ真中あたりにある球状星団で、大きさや美しさでは北天一のヘルクレス座M13に次ぐものとして有名です。実直径が100光年ほどもある巨大な星の集団で、約50万個の星から構成されています。地球からの距離は約33900光年。

6.2等と明るく、しかも光害の影響が比較的マシな天頂付近まで昇るので、都心でもボウッとした光芒として小望遠鏡でその存在を捉えることができます。

この写真は、天体改造を前提として中古のEOS Kiss X5を入手した際、改造前の試し撮りとして撮影したものです。それまでは、一眼レフはペンタックスのK-7しか持っていなかったのですが、それと比較してノイズの少なさに驚いた覚えがあります。バリアングル液晶の使い勝手もよく、ピント合わせや構図確認もはかどりました。なお、この撮影は完全に赤道儀任せで、ガイドは一切行っていません。露出時間が短ければ案外何とかなるものです。

とはいえ、微妙に流れているのも確かで、今一つシャープさに欠けるのもそのあたりに原因が。チャンスを見て撮り直したい対象の1つです。

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