光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

M33(系外銀河、さんかく座)

撮影日時 2016年12月30日
撮影機材 ミニボーグ60ED+マルチフラットナー 1.08×DG(D60mm, f378mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3
ガイド鏡 ペンシルボーグ(D25mm, f175mm)
オートガイダー ZWOptical ASI120MM
感度・露出時間 ISO100, 露出900秒×8コマ
備考 IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター使用

アンドロメダ座の隣、さんかく座にある系外銀河です。M31とともに銀河系に最も近い系外銀河の1つで、銀河系を含めたこれらの銀河は「局部銀河群」と呼ばれる集団を形作っています。カタログ上の明るさは5.7等で、空の暗いところであれば肉眼で、街なかでも双眼鏡を使えば数字上は見えるはずなのですが、渦が正面を向いている「フェイスオン」と呼ばれる位置関係の銀河の常として大変淡く、数字の印象以上に観測しづらい対象です。

写真撮影も、空の暗いところならいざ知らず、光害の激しい都心だと至難の業。前回撮影した時は、かなり強引な処理を施したものの、腕の存在がかろうじて確認できる程度にするのが精いっぱいでした。

今回は、1コマあたりの露出時間を長めにとることで、モジャモジャした感じの腕もしっかり確認でき、だいぶマシな写りになりました。それでもF6.3とやや暗めの光学系だった分、まだ露出が足りない感じがしたので、都心からだとさらに露出を延ばすか、より明るい光学系を使うべきなのでしょう。

なお、M33中の北東寄り(時計の10時方向)のところにはNGC604という散光星雲が赤みがかった不定形の斑として見えますが、ここはオリオン座のM42などと同様、まさに星が生まれようとしている現場です。その大きさはM42の数十倍に達し、局部銀河群で最大の星形成領域と言われています。M33にはこれと同様の星形成領域が腕に沿って多数存在しますが、これらを散光星雲らしい赤い色で表現しようとするなら、冷却CCDやHα線でのナローバンド撮影が必要そうです。普通に撮ると、腕を強調する際に白く飛んでしまいます。

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