光害になんて負けたりしない!東京都心でもできる天体観測

M13(球状星団、ヘルクレス座)

撮影日時 2013年6月1日
撮影機材 ビクセン ED103S(D103mm, f795mm)、ビクセン SXP赤道儀
使用カメラ Canon EOS Kiss X5 SEO-SP3
ガイド鏡 アトム ガイドスコープ(D60mm, f540mm)
オートガイダー StarlightXpress Lodestar改
感度・露出時間 ISO800、60秒×18コマ
備考 IDAS/SEO LPS-P2-FFフィルター使用、中央部をトリミング

ヘルクレス座にある、北天一の明るさと大きさ、美しさを誇る球状星団です。この天体は以前も撮影していますが、わずかにガイドが流れていて像が甘かったので撮り直してみました。

今回はなるべくシャープな像を得るとともに、星の色をきれいに出すことをテーマにしています。この日は下弦の月が昇ってきていましたが、シーイングが比較的良かったせいか、かなりきっちり星が分離できたと思います。また、デジタル現像の段階で色彩強調を行った結果、近くのオレンジ色の星の色などよく出たと思うのですがどうでしょうか。

また、以前の写真ではよく分かりませんでしたが、M13の北東側……写真では左上の方に小さな系外銀河が写っています。これはNGC6207という渦巻銀河で、明るさ11.6等、視直径わずか3分という暗くて小さい天体です。しかし暗いのも当たり前で、その距離は地球から約3000万光年。M13までの距離が約25000光年ですから1000倍も遠くにあることになります。逆に言えば、1000倍も遠くにあるのにこの大きさ、明るさで見えているのですから、銀河と球状星団のスケールの違いが実感できると思います。

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